あさが来た 33話 感想あらすじ 妾問題に斬り込んだ

新次郎と美和は何やらいい雰囲気。
あわやこのまま一線を越えるのか!と思ったそのとき、新次郎の着物が破けます。

粗い縫い目を繕ったのはあさです。新次郎はその顔を思い出し、帰ることにしました。
美和はその背中を見送り、「もう、いけずな方……」とこぼします。

一部始終を監視していたのは、亀助。
美和にへたくそな監視がバレてしまいます。

新次郎は帰宅し、眠るあさの頰を愛おしげにつつきます。ふらりとしかけましたが、あさが愛おしくはあるのでしょう。

それにしても大河も朝ドラも【美和】が不倫するというのは、もしかしてBKのあてつけでしょうか。

眉山家では、はつもふゆもすっかりお百姓の生活に馴染んでいました。
が、肝心の惣兵衛の行方は一向にわかりません。

大河でもしつこく収穫時期について嫌味を言いましたので、ここでも「いつでも蕪が収穫できる不思議な畑」と突っ込んでおきます。

名前を才助から友厚に改めた五代友厚は、官職を辞し大阪に戻るとフルスロットルで大活躍。
史実の生涯については、
【関連記事】五代友厚
をご覧ください。

五代のものすごい働きぶりが現時点でナレーション処理なのは惜しまれるところですが、そこを詳しくやるとあさを扱う時間がなくなるので仕方のないところでしょう。

五代はあさが嫁入り道具を売りに出したこと、炭鉱に手を出すという話を商人たちから耳にします。

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子ができないからには妾を持て

加野屋では新次郎が猫に鰹節を与え、可愛がっています。
一週目でも新次郎は猫を可愛がっていましたが、番頭に頼んで面倒を見させ、情が移るから鰹節はやらないように釘を刺していました。

それが今は自ら鰹節を与えています。

『源氏物語』には、柏木が片思い相手の女三宮を慕うあまり、彼女の猫をなんとかもらいうけ、彼女のかわりに愛撫して慰めを得る場面があります。

新次郎の猫への態度の変化も、柏木のように寂しさを慰めるためにそうなってしまったような、独り寝の寂しさを猫で埋めているような切なさがちょっと感じられます。

そこへよのがやって来て、あさとの夫婦仲を聞きだそうとします。
結婚から四年目なのに子ができないからには妾を持て、と、よのが爆弾発言!

亀助に身辺調査をさせていたよのは、美和を囲ってはどうか?と強引に話を進めます。

分家だしそこまで子どもを作らなくても、と抵抗する新次郎。
よのは家の維持も考えていないわけではないでしょうが、かわいいお孫ちゃんの顔を見て早くワクワクしたい――そんな自分の楽しみ目当てに妾を勧めている気もするんですよね。

ここでよのが「妾に働かれたら外聞が悪い」と言います。
それもあるのでしょうが、三味線の師匠はこの時代かなりモテる職業です。美人と仲良くなりたいという不純な動機で習う男も結構おりました。

しかも美和みたいに色っぽくて美人となれば、モテモテでしょう。

この場合、三味線の師匠を続けたらそういう男関係が緩くなってしまう。せっかく妾にしたのに、生まれてくる子が誰の子かわからないとなったら困る、だから仕事を辞めさせようという意味があると思います。

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水のように流れるナレーション

新次郎はこのご時世にそんなことで浪費しては駄目だと再度抵抗。
感情面ではなく経済面で訴えます。

あさが先週、よのは浮き世離れして金遣いが荒いとはつに愚痴っていましたが、確かにこの態度を見るとそうとしか言いようがありません。
よのは今日か明日にでも美和に会いに行くとまで言い出し、新次郎は断り切れません。

あさは一部始終をじっと見て落ち込んでしまいます。

ここでナレーションがフォロー。
よのが意地悪なように思えますが、当時は地位のある男性が妾を囲うのはよくあることと解説します。

ナイスフォロー。
ナレーションは水のようなもので、無色透明であればあるほど、良い気がします。

声優がキンキンとした裏声を使う、謎の人形が喋る設定であったりすると、それだけで鬱陶しいノイズとなってしまうのです。
その点、本作は、気になるところをそっと穏やかな声でフォローする親切仕様です。

それにしても「妾」とは際どいところに踏み切りました。

史実でのあさとはつは、正妻以外の女性から生まれており、しかも異母姉妹です。生母の素性ははっきりしていません。
ネタバレになるかもしれませんので現時点でこれ以上は書きませんが、妾問題は本作で避けては通れない部分です。さて、どう料理するのでしょう。

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ふゆを雇ってくれないか

あさは部屋に戻り、呆然としてしまいます。
一瞬あさの目線で、新次郎が贈ったそろばんが映ることにより、あさの新次郎への愛情がわかります。あさと新次郎、相思相愛なのになぜかすれちがうのですね。

そこへお腹の大きな青物売りがあさに会いに来たとの知らせが。

はつだとわかったあさは大急ぎで中に招き入れます。はつはあさに頼み事があるそうです。
ふゆの将来のためにも加野屋に雇ってはくれないか?とのこと。あさは姉の頼みを快諾します。

ふゆの去就は視聴者も気になっていたらしく、ほっとする声や亀助さんとうまくいくとよい、それを言うならうめはどうなるのか?などなど、様々な反響がありました。

脇役の去就まで気になるのは、本作が見るものの心を掴んでいる証拠だと思います。

ふゆはさておきうめ。
高い身分の女性に仕える女中が一生独身であるのはままあることでした。ふゆももし、はつが落魄しなければ、うめやよの付きの“かの”のように、そうなっていたかもしれません。
しかし今のはつに付いていたところで、先行きは保証できないわけです。

はつがまぶしくて話せない

はつはあさのおかしな様子に気づき、何があったか尋ねます。

あさは妾について話そうとしますが、はつがまぶしくて話せないとごまかします。
野良着姿のはつがまぶしく見えるほど、あさは精神的に弱っているのです。

現時点では妾問題、夫婦不仲に悩むあさをうまく描いていますね。

「妾問題」は現代の視聴者、特に女性に避けられるからとカットやごまかしをしないところが好感を持てます。
反発を恐れて描写まるごとすっとばすのではなく、悩むヒロインを描いてドラマに仕上げているところに、作り手の誠意を感じます。

はつの姿を見たよのは、あさより上品で見覚えがあると感心します。

はつは突然、産気づいて倒れてしまいます。
産気づいたところで終わりってこれまた堪忍してや!

そんな今日のラスト「がんばる女性たち」は助産婦さんなのでした。

※大河ドラマも朝ドラもU-NEXTならスグ見れる!
スマホでもOKです。

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※レビューの過去記事は『あさが来た感想』からお選びください

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あさが来たモデル広岡浅子と、五代友厚についてもリンク先に伝記がございます

【参考】
連続テレビ小説 あさが来た 完全版 ブルーレイBOX1 [Blu-ray]→amazon link

 

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