まんぷく 91話 感想あらすじ視聴率(1/19)『おぞましい二人』

コメント欄から、こんな記事をご紹介いただきました。

カルロス・ゴーンは現代の立花萬平か 日本が「人質司法」を止められない事情 (1/6)

ゴーン氏についてはどうこうありませんが、史実の安藤百福の逮捕歴、特に脱税に関しては、おかしな側面があり、ドラマで取り上げるなら面白いテーマです。

しかし、『まんぷく』ではGHQ=悪の単純図式化してイージーな方向に逃げて終わり。

中途半端に描くんだったら1ミリも触れずにさっさとラーメン開発へ進めばいいのに、もうNHKで真っ当な歴史ドラマなんて作れないのでは?と思ってしまいます。

そう痛感してしまうのは、17日に始まった黒船来航、Amazon Primeビデオのせいですね。

MAGI(マギ)天正遣欧少年使節(→amazon link)です。

【91話の視聴率は20.4%でした】

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死屍累々マッチポンプ

世の中には忘れたいものがある――。
しかし、そんなトラウマの記憶を呼び起こすものもいる。

『まんぷく』さん、勘弁してください。
今日の展開は『西郷どん』の呪いを彷彿させるものでしたよ。

それは
【死屍累々マッチポンプシステム】
です。

『西郷どん』では、「戦の鬼」とイキりまくった西郷どんが、無茶苦茶な理屈で戊辰戦争を引き起こしました。
そうやって江戸を荒らし回って、東北を追い詰め、戦争ウェーイしておきながら、こういうアピールをするのです。

「戊辰戦争の慰霊をする西郷どんエライ!」
「明治政府のみんなは、戊辰戦争で死んでいった人に悪いと思わないのっ!」

もう、なんでもかんでも西郷正しい、西郷偉い、ビバ西郷♪

カルトじゃないんだから少しは客観的視点も入れましょうよ、と思っていたら、このマッチポンプシステムを萬平にも引き継ぎおった……。

池田信用組合を築いたのは皆さんで、それをぶっ壊したのは自分だというスピーチを【美談扱い】にしたのです。

つか、あなたに言われるまでもなく、それ、当たり前すぎる話でしょ。

あらためて聞きます。
萬平さんは、池田信用組合で何してたん?

萬平のスキルからして役に立てたことがあるとは思えません。
理事長のポジションだとスキル関係ない?
では何してました?

クズなリーダーでは組織はマトモに回りません。
逆に回っていればリーダーが優秀なはずですが、萬平がどんな存在であったかの描写はない。

つまり池田信用組合が良いグループであるとの担保がない。
でも、良きグループであるとするなら、萬平が何もせず、他の職員やメンバーが必死になったからとなる。

名誉職で何もせず、いい暮らしをしていた、と考えるのが自然でしょう。

それでも退職にあたっては、涙を誘う美談仕立てにする。

『西郷どん』といい、本作といい、要は、
【俺様が謝ればみんな感動して全日本が泣いた!】
と自己陶酔の勘違いなんですよ。アホか。

自分で築き上げた屍の山を前にして、善人アピールするこのマッチポンプ。
開いた口がふさがりません。

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エドワード・ゴーリー作

しかも、ある意味『西郷どん』よりタチの悪いところもあります。

それは長谷川博己さんと安藤サクラさんの使い方が決定的に間違っていること。
この二人だと、本当に悪い夫妻にしか見えない……まだ鈴木亮平さんと黒木華さんの温厚なキャラだったからマシだったような気がします。

萬平は、謝っていようが常にうっすらと偉そう。
『ジキル博士とハイド氏』のような二面性のあるスリラーがハマりそう。

福子は、何をしようとあざとい、愚か、流されるだけ。

思い出すのは、マイラ・ヒンドリーなんですよね。
職場で出会った夫の言いなりとなり、おぞましい事件の片棒を担いでいた女性です。

このカップルをモデルとした絵本『おぞましい二人』(エドワード・ゴーリー作)を連想してしまうという……。

※閲覧注意です!

大丈夫ですか?
今後のお二人のキャリアは。

演出が下手を越えて、完全にぶっ壊れました。

コメント欄でご指摘ありましたが、本作でもOPはロングとショートがあるそうです。ただ、年明けから、いやもっと前から、ロングしか流していないのでは?

回想シーンの使い方も、以前からあまりに頻繁で酷いものがありました。

今日は、完全に異常。僅か数日前の、モブ友人の腕で福子が泣く場面を、ほぼそのまま入れ込む意味がわかりません。

時間稼ぎと、安藤サクラさんの百面相大会ですよね。

本作って、役者殺しにもほどがあると思うんですよ。

ハセヒロさんはセクシー要員。
安藤さんは、出産経験アピールやら、カンヌでケイト・ブランシェットも讃えたという演技力を生かした百面相ばかりやらされる。

ここぞという時に、福子が涙を見せるのであればマシ。
堪えきれずに一筋すっと流れるくらいならばよいでしょう。

それが、福子はいちいち何分間もかけて泣く!
もうあざとさしか感じられないのです。

アメリカ軍の戦闘機がやってきて、機銃掃射の危険性の中、畑でローリング悲嘆していた萬平と同じッスね。

まんぷく 24話 感想あらすじ視聴率(10/27)なぜ自分は生き残ってしまったのか

演技力を見せ付ければエエ――と、役者さんにおんぶに抱っこしちゃったダメ演出のワンパターンなのです。

NHK大阪にはもう、新人女優を抜擢して原石を磨く力、魅力を引き出すノウハウが無いのでは?

NHK東京では出来たんですけどね……。

永野芽郁、実年齢より上に見られることも?朝ドラでは多彩な演技披露

もうそのへんは仕方ない。
ただ、役者さんのキャリアに泥を塗ることだけは、勘弁していただきたいものです。

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今回もロハスライフをエンジョイかよ……

今日もノルマ的に出てきた【克子・タカ・吉乃】のイジメ顔と、セットになった鈴いびり場面。
これも時間稼ぎですね。

松坂慶子さんの気品とコメディエンヌとしてのセンスだけで引っ張る、しょうもなさ!

いよいよ後はラーメン作り。
一縷の望みに向かって、今はドン底な状態――であるならば、もっと他に描きようがあるでしょ。

萬平は偉そうに見送られて、能天気にビールを飲んでるし。
1ミリも切羽詰まった感じがしない。
なんでこんなに飲酒やエロ、お飾りみたいに出てくる女優が好きなんですか?

お飾り女優といえば、あのモブにしか見えない秘書にフルネームがあったと先ほど知って驚きました。

東京支社を作ったときに出てきたラーメン店謎の美女といい、カワイコちゃんを使い捨てにばかりしてますね。

福子も、悲壮感はどこいった?
借家暮らしでウキウキですぅ〜と楽しそうやないか!

裏庭で野菜作ってワクワク、じゃねえわ。農業の大変さなんて、何も知らんやろ?
まあ、本作に農業センスなんて何の期待もしておりません。そんなもん、疎開の頃から知っていました。

源と幸のお人形感も相変わらずスゴイ。
子供だって、こういうときは暗い雰囲気を察知するものですよ。

ちなみに福子のモデルとなった安藤仁子は、安くて粗末なおかずを我が子(源のモデル)に食べさせる羽目になってしまい、ため息をついていたそうです。

そういう母子の苦難をナゼやらんの?
これから出てくるって?
嘘やろ!

太平洋戦争の惨禍すら描かなかった本作ですからね。
ロハスライフをエンジョイして、盗電密漁で子供と楽しそうにしていたもんね。

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立花萬平のモデル・安藤百福の生涯
立花福子のモデル・安藤仁子の生涯
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6 Comments

ガブレンツ奮戦

「大鳥が萬平を陥れ…」

さもありなんという感じですね。
なんせあの大鳥は、一時は梅田で「根本」と名乗って闇市を仕切ってた男ですからね。
池田でも、信用組合の影の仕切り屋として、萬平をダミーに立てて暗躍、というのは十分ありそうな話。

なんつって。『べっぴんさん』と中の人繋がりで戯れてみました。

暇人

先日、職場での雑談でまんぷくの話になり、見て無い派を除いて結果、支持派3、不支持派(私)1となりました。
支持派は細かいことは気にせず、楽しんでいるようです。
そういう需要が多いことがN〇Kもわかっているんでしょうか。

かなり

そもそも銀行と信用組合は共存の関係にあるはずですが、不況による経営方針の変更とはいえ、何のために梅田銀行が池田信用組合を潰すようなことをするのかよくわかりません。

脳内補完により一連の流れを収支面から考えてみると、 

萬平が個人資産を担保にしたのは、池田信用組合が織田島製作所等の企業へ融資するための原資として、池信が梅田銀行から融資を受けるためでした。(萬平は融資を受けるにあたって、織田島へ融資する300万円分だけではなく、なぜか他の中小企業への融資分も、自分の資産を担保にしていた)

 最終的に、梅田銀行から池信へのこれまでの貸付金全額2億円のうち、萬平資産の担保分以外については梅田銀行への即時の返済が保留となり、担保分については債権が早く回収できたというだけで、梅田銀行に特に損得はありません。 

すると結局、担保分の融資のみが差し押さえによって弁済され、池信の債務が消滅した訳ですので、関係者のうちで大損をしたのは萬平のみで、その分を池信が丸儲けをしたことになります。 

そこで、実はあの大鳥という男が、黒幕として池田信用組合を裏で操っていて萬平を陥れたと考えると、話の辻褄が合う気がします。 

大鳥は織物業で、呉服屋である敏子の旦那様とはメーカーと販売業者として密接なつながりがありました。 
大鳥は池信を設立するにあたって、自分が操りやすいように、支払う必要のない罰金7万円や追徴課税10万円を取り返そうともしないほど金銭感覚に疎い萬平を、お飾りとして理事長に据えました。 
当初は大鳥の思惑通りに萬平を利用していましたが、8年ほど経ったある日、萬平が何か大鳥を裏切るようなことをしでかして、怒り心頭となった大鳥が、自分が理事長に据えてやったお蔭で得ることが出来た萬平の資産の奪還を企てました。 
そのため、奪還する資産の分け前をエサにして、旦那様からのつながりがある敏子や、織田島製作所、梅田銀行の矢野や喜多村らとグルになって、萬平の個人資産を担保とさせるように仕向けたのでしょう。 
織田島だけを助けようと思っていた萬平ですが、金銭感覚の疎さから、織田島への融資分だけではなく、うっかりして他の企業への融資分にまでも、自分の資産を担保として付けてしまいます。これには喜多村らも陰で大喜び。 
しかし矢野らは、貸付金の全額回収を要求するものの、池信自体を潰すことまでは考えておらず、萬平の資産を差し押さえ出来れば、それが落としどころと考えていました。 
ところが梅田銀行が貸付金の全額回収を要求したことを、福子らが外でぺちゃくちゃ話してしまったため、噂が広がって予期せぬ取り付け騒ぎとなり、回収の要求も世間の周知となり、矢野らは引っ込めるに引っ込められなくなってしまいました。 
そのため萬平が梅田銀行に出向くこととなったのですが、求めてもいないのに萬平が自ら理事長職を梅田銀行にやすやすと差し出すとまでは、矢野らも想定外だったため大いに驚いた、というのが事の真相なのではないでしょうか。  

などと、脚本で肝心なところが抜けているばかりに、勝手な想像をめぐらせてしまいます… 

kiki

視聴はもうしていませんが、こちらをはじめサイトの批評を読ませて頂くのは面白いです。私が見ていた限りでは歴史上稀に見る駄作のドラマです。面白いかどうか以前にドラマのストーリーとして成立していない、何の意味があるのかがわからない感じがします。

武者さまのご指摘どおり主人公の台湾ルーツを始め、面白い展開が作れる要素を片っ端から潰しましたね。百福さんが巣鴨プリズンで岸信介氏と出会ったと聞いて「岸氏を誰が演じるのだろう」と楽しみにしていましたが、この低レベルドラマではそんなエピソードはかすりもせず、変な占い師役にイッセー尾形さんを無駄遣いして終わりました。

破綻はキャスティングにも感じます。テレビという媒体が作り上げた役者さんのイメージと評価を安易に利用して、「このメンツを並べれば視聴者は見るだろう」というイージーさ、それぞれの役に誰が本当にふさわしいか、真剣に検討されたとはとても思えません。(その点、前作は見事だったと思いますが、「子役に至るまであて書きしているのでなるべく代えないでと頼んだ」という脚本家の信念があったのでしょう。)結果、世間で演技派といわれる方々に疑いの目をもつようになりました。テレビドラマ自体に醒めた気持ちを抱くようになったのも事実です。

私も武者さまがおっしゃるように朝ドラだけでなくテレビドラマ自体、テレビ自体が大きな曲がり角にさしかかっているのだと思います。

しまこ

「伏線もなく話が展開する」
→『ドラマで全部を描くわけではない。行間を読むってこと知らないの?』
実際に言われたことです。ショボーン(´・ω・)

Susuka

キャスティングについて思ったこと。

サクラ&ハセヒロコンビの無駄遣いについて。これは、キャスティング担当者の「配慮」なのでは?と思いました。新人女優を主演にキャスティングしたら本人の今後のキャリアに大ダメージを被るのは必至。なので、1作炎上しても余裕で挽回可能な実力派を当てよう!という経緯になったのでは、と推察します(ハセヒロさんは大河の主演でセルフカバー)。

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