世良に対してマウンティング宣言
と思ったら、ナゼか克子と忠彦の家に来て、アイデアを披露する萬平。
相変わらず偉そうなのはさておき、一同はラーメンの名前を考え始めます。
親戚会議でやるようなことか?
と思っていたら、鈴から
「即席ラーメンはどう?」
という意見が出てきて、決定します。
そのアイデアを、勤務先の『白薔薇』でもペラペラ話し始めてしまう福子。
守秘義務という概念は、本作に期待する方が馬鹿なんですよね、ごめんなさい。
なんせ福子と萬平カップルの独身時代デートコースは、
【機密情報満載の萬平オフィス】
でした。
そして、いつものようにカレーを食べる世良が、何か言ってきます。
狙いかもしれませんけど、その姿、心の底からバカっぽいんだよなぁ。
カレーだって、そんなにホイホイ作れたわけじゃありません。
カレー粉やカレールーがあってこそ、家庭料理にまでなった。そんなことすら知らないでえらそうなことを言う世良って……。
しかも福子も調子こいて。
世良に対して、
「売れる即席ラーメン出来た時に知りませんからね!」
というマウンティング宣言ですからね。
未来が見えてるからって、しょーもなっ!
さて、そんなゲス夫妻の庭では、萬平が研究小屋を作り始めておりました。
畑を無断で潰してしまいます。
おっ、ラーメン教の奇跡の畑が!
耕す場面がロクにない畑から発芽していた奇跡が!
全員マウンティング
今週は、本作がいかにゲスであるかを再確認できました。
全員マウンティング――とは、以前に書いておりました。
あるいは「マスコミカースト」垂れ流しとも言及しました。
本作は、
【ともかくカースト上位になれば解決!】
という、浅ましい価値観で作られています。
いじめに対しても、パパがカースト上位になればそれで解決。
世良に対しても、
「こっちが即席ラーメンを開発して、カースト逆転しても吠え面かくなよ!」
とマウンティング予告。
一体コレは、何なのですか?
ダネイホンのあたりまで繰り返されていた、
「人の役に立つ」
という話も、かなり霞んできましたよ。
まぁ、元からそんなものか――と言えば確かに一貫しているかもしれません。
今は露骨に新製品を開発して、セレブになりたい欲求がビンビンに伝わって来る。
ラーメンに突入ということで視聴率が回復したようですが、クオリティはどん底一直線が見えて来ました。
現任は、台湾ルーツの削除がいよいよ深刻に影響し始めています――。
一夜漬け、とろろ昆布、即席ラーメン。
そんなもん、
『台湾ルーツ消していなかったら、悩む必要なかったやん』
という話ですので。
本作の馬鹿げた試行錯誤なんて、そもそも発生すらしていないようなものばかり。
ラーメン編に突入して、いよいよ真髄発揮で震えが止まりません。
本作の特徴をざっと挙げると。
・マウンティングだ〜い好き
・クレクレ
・盗難&剽窃
・食事の大切さに興味関心なし
・食べ方がともかく汚ねえ!
・人柄はもっと汚ねえ!
来週ラストでラーメンが出来たら、お楽しみタイムです。
あとはセレブ気取り広告出演でウハウハ、かわいいねえちゃんを侍らせてゲヒヒ。
カップラーメン?
まだそんなものをまともに作ると思っておりますか?
浅間山荘事件?
スペース・ラム?
もう1ミリもまともなシーンを期待してはいけないんですよね。
本作視聴者が見たいのは、萬平と福子のほっこりきゅんきゅんセレブライフですからね。
※スマホで『いだてん』や『八重の桜』
U-NEXTならスグ見れる!
↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
※レビューの過去記事は『まんぷく感想』からお選びください
※まんぷくモデルである安藤百福の記事、ならびにラーメンの歴史もリンク先からどうぞ!
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・まんぷくここが好き!
・まんぷくここがアカン!
という意図でご自由に記述してください。
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某食品会社と某大阪制作陣の癒着とその闇を扱った本格ドキュポリミステリーを観てみたい。もちろん公共放送制作で。
視聴者の騙され様がもうシャレを超えています。マジであかんレベルに達してしまってると思います。
わかりました!本作は爽やか朝ドラ風「仁義なき戦い」や「レディコミ」「昼ドラ」「東京カレンダー」なんですね。
だからマウンティングとかゲス要素がバンバン出て来てもオッケーなんですよ。
「ワタクシ達は港区の高層マンションの最上階で優雅にセレブライフを満喫し、妻は有閑マダム相手のサロンを開き、日々マウンティング勝者であることを実感するのが夢!夫は毎晩ゴージャスでラグジュアリーなパーティーを満喫し、若くて綺麗な女達を侍らせ、気ままにお持ち帰りするのが夢!!
ジャマする奴や悪口雑言を言う輩は容赦しねぇ!!!テーブルの下はキックの嵐!」的な世界なんですよ。
…って、そんな朝ドラがあってたまるか。
今回の『べっぴんさん』(第97話)
1.「女の一生」をテーマにした、大急百貨店でのキアリス企画がようやく完成し、スタート
朝ドラの重要なテーマ自体も「女の一生」であった筈。しかし、今のところ、NHK大阪が朝ドラでまともに「女の一生」を描ききったのは、この『べっぴんさん』が最後。
低評価の人も少なくないけれど、この『べっぴんさん』は、女性の人生を描いた作品としてはまだしもまともな作品。
次作以降の大阪制作朝ドラは、悪ふざけと時間稼ぎばかり。何を描きたいのか全く伝わらない。
2.栄輔「日本一の洋服屋」
大急百貨店に出店を果たした栄輔が、大急の大島社長から「君は何になりたいのか」と問われ、こう答える。
大島社長は、「ならば、しっかり根を張っていかなければいけないね」と応じる。
しかし実際にはその後栄輔は、健闘するものの地に足のついた展開ができず…(ネタバレになるけど…)
朝ドラ作品群(東京制作も大阪制作も)の中には、安易に「にほんいちの…」「せかいいちの…」などと中身のない筋書きをしようとして大コケするもの(『ま○』とか『わ○て○か』も)がちょくちょく出てきたけれど、痛烈な皮肉にも聞こえる。
いずれも、当時としては特別なシーン、台詞ではなく、普通の自然な展開の中での台詞だった筈。
それが、今となっては「とても良くできたシーン」のように感じられてしまい、メッセージ的なものすら感じてしまう。
いかにドラマのレベルが下がってしまったかを痛感する。