高齢ババアをコキ使えたパラレルワールド
鈴の扱いにしてもそうです。
鈴は一体、おいくつでしょうか。
彼女は何歳までコキを使われるのでしょうか?
本作は、昭和の甘っちょろさだけは大好きなのに、そこにあった敬老精神なり、労りは無視します。
鈴を小馬鹿にし、豚もおだてりゃ木に登るとでも言いたげな、経理丸投げ描写。
こんな老人虐待、いじめじみた描写をギャグ扱いするって、もう信じられません。
これまた前作と比較するのも何ですが、『半分、青い。』における扇風機は【マザー】という名前でした。
ヒロインから母への敬愛がこめられた名前です。
母子愛の落差が酷い。
目眩がしそう……。
女神が降臨するオカルトワールド
また女神・咲様降臨かよ……しかも今回の、
「神の供物には卵を入れよ!」
ってお告げ、何なんですか。どう見たってコントのボケやん。
コロチキのナダルあたりに言わせたら最高だろうなぁ。
日清側公式説明では、卵とチキンラーメンの組み合わせにはこんな理由があるのです。
【栄養バランスをアップさせるためにも、安藤百福氏が考えて卵を載せることにした】
それなのに、幽霊が夢枕に立ったからという、ルイージ福子様の神頼みにしおった!
真実味を激減させおったーッ!
ヤバイ。センスない。
むしろ視聴者側に疑惑を植え付けている有様です。
本当にどうなっとるんだ、コレ。
もう日に日に疑いの目で見るしかありません。
そして卵試食の時、エロメン信徒にこう言わせたのも痛かった。
「神の供物たるまんぷくラーメンに卵とは、異端者の如き振る舞いッ!」
あー、気持ち悪い。もう嫌だ。
それにバカとしか思えないセリフ。
料理を勘違いしていませんか。むしろアレンジしてこそなんですよ。
◆「まんぷく」の萬平さんも絶賛!?絶対的なおいしさのチキンラーメンアレンジ
インスタ映えするアレンジメニューを、クックパッドで調べて作る。
それが今の食べ方なんですけどね。
本作の制作チームが、流行にも料理に疎いことがよく伝わって来ます。
料理と広告あたりを、混同していませんか?
そんな昭和は終わった 平成も終わる……
昭和の手抜き仕事は、本作そのものにもあてはまります。
・メディア広告を使う
・社長の身内をその広告に出す
・栄養価をセールスポイントにする
・偽物が出てくる
全部「ダネイホン」と同じ。
プロットの使い回しです。露骨な手抜きでしょう。
繰り返すことそのものも手抜きですが、主人公以下、登場人物のバカさ加減が増すということすら理解できていないようでして。
「テーレービーやーー!」
と奇声を発する前に、考えることもできたはず。
広告の時点で論外ですが、偽物騒動はさらに問題です。
前回から、何も学ばなかったのでしょうか。
それに不自然な点があります。
萬平があれほど苦労した製造の秘密を、ナゼあれほど多くの競合他社があっさりとマスターできたのでしょうか?
大急で福子が大声でバラ撒いていたことも、ありえる話ではあります。
だとしたらバカそのものですね。
そういうことはクローズアップしないのでしょうけれども。
そしてこの偽物展開が、日清側の語る公式ストーリーの胡散臭さを際立たせることになるでしょう。
手抜き、嘘、剽窃、エロ、差別描写。
そうしたものを誤魔化し、お笑いネタにする――そんな時代は終わりました。
頭をアップデートして次の時代に如何にして備えるか?
それが嫌ならば、別の道を考えるしかありませんよ。
ファイナルファンタジーは、最後のファンタジーってことなんですから。
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↓
文:武者震之助
絵:小久ヒロ
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匿名さん ありがとうございます。
ガリレオは原作は好きだったんですが、テレビも見たはずですが
あまり印象残っていません。そんなにひどかったんですね。
先走って今日の話をしてしまいますが、また同じようなネタの繰り返しでした。
まあ、伏線回収とかで同じようなシーンを使うとかの演出もありですが、本作の場合は手抜きとしか見えません。あるいはそれで笑いが取れると思っているのか。
『べっぴんさん』第120話。
小山さん、大急社長に。大島前社長は会長に。
「『大急愛』だけは誰にも負けません」と照れながらも自負する小山さん。おめでとうございます。
この小山さんが目を光らせているうちは、「まんぷく食品」みたいな雑な業者は入って来れないでしょう。絶対に。
で、
さくらよ、どうして…
振り返ってみれば、思春期以降、さくらの良いところ=視聴者が応援したくなる要素は、あまり描かれていませんでした。
「幼少期の愛らしさ、いろいろあっての不憫さ、成長した喜ばしさ」といった要素だけで、「難しさだらけの思春期以降の現状」と勝負しようということになりますので、これは厳しい。
どうしても「なんでこんな風に育っちゃったかな…」という感想になってしまいがち。
確かに、子を育てること、その難しさという感覚は、現実にはむしろこちらに近いのですが。
耐えきれず視聴を脱落した人もおられたでしょうし。
「視聴者の共感を保ちつつ物語を構成する難しさ」が推察されるところではあります。
無論、『まんぷく』でこんなことを考えることはありません。レベルが低すぎて。
この脚本家さんのヒット作、ガリレオも今見たら相当ひどいですよ…。
リアタイの時からヒロインに魅力がないなとは思ってましたけど。
まず、刑事になるために毎日ミニスカートを履いて電車に乗って痴漢を60人捕まえました、とドヤ顔で語る炎上もののエピ。
被害者の遺体の前で露骨に顔をしかめる職業意識のなさ。特になんの努力しないのに、ヒントを教えろと当然のように湯川にせまる図々しさ。無関係の他人の時間を奪っているのに全く感謝の念がない。
極め付けは、一応有能ぽく見えた女監察医が、女の武器を使いなさいと、ヒロインにドヤ顔でアドバイスする場面。それにあっさり納得したヒロインが、下手な嘘泣きで問題解決。それについて葛藤する場面もなし。
女が、見事にゲスに書かれております。
先輩イケメン刑事が異動する時には、署内中の婦警がアイドルを追いかけるような馬鹿騒ぎをしたり、大学生と間違われたヒロインが若く見られちゃたと喜んだり、わざわざなんでこんな不快な、物語の展開に無関係かつヒロインの幼さが引き立つエピ入れたの?と不快に思ったものです。
当時の価値観的にオーケーだったのは分かりますが、当時からこのヒロインは嫌だと思えたのも事実。柴崎コウさんが自主的に降板されたのも、実はとことん湯川の引き立て役に描かれた薄っぺらいヒロイン像が嫌だったからじゃないかな、なんておもっております。
ここのところ脚本の醜さが際立ってきたように思います。
似たような話の繰り返し、設定の矛盾、ご都合主義でのスト―リー展開、などなど。
やる気がないのか、ネタが尽きたのか。
過去の仕事は結構いいものあるのに、最近の盗〇疑惑といい、才能の枯渇か、老化か、そもそも気づかれなかったけど以前から盗〇で成り立っていたのかと思ってしまうくらいの劣化です。
何故ばれるのかって、わざわざ大文字にすることもないかと。
企業機密保護の観念ゼロだからに決まっているじゃないですか(笑)。
ライバルがどこかで立ち聞きしている場面が回想で挿入されるのではないかと想像します(当然、立ち聞きが100%悪い演出になる)。
それはさておいて。
上手いドラマは、脚本がうならされますよね。
主人公が行き詰まった時、ふとしたきっかけから過去の出来事がフラッシュバックして「繋がった!」となる流れ。
それを見た視聴者は「そう来たか!」とひざを打つのが、良作の醍醐味というものでしょう。
朝ドラでいえば「ちりとてちん」、大河では「いだてん」が当たるところでしょう。
本作は、それが皆無。まず、「伏線」というものが存在しない。だから筋の一貫性というものは存在せず、その時その時の刹那的な展開の連続になる。また、モブの友人やらなんやらの登場人物が急に再登場して、視聴者「誰だっけ」になる。
そして、伏線を回収できない(存在しないものを回収できないのは当然ですが)。なので主人公が次のステージに上がるのは、恩人が勝手に手を回してくれたり、先行のライバル企業がホイホイとアイデアをくれたり、幽霊がいきなりヒントをくれたり、とにかくご都合主義が目立つ。
脚本についてはそんなところかと。
先日、朝日新聞の天声人語で、まんぷくを「実話」と紹介していました。「実話を元にしたドラマ」ならまだしも…いや、それでもアレですが。
世間一般では、あれは「実話」レベルなのでしょうか? もしくは、天声人語のご担当者が、たかが朝ドラと見てチェックが甘かった…と見ては邪推でしょうか?(万が一どのコラムその程度の事実確認しかしてないなら、更に怖くもありますが、それはまた別問題として。)
メディアを盲信するのは、基本的に慎むべきであるのは当然ですが(なので、もちろん御サイトを含めてではありますが)、それにしても恐ろしくなりますね。