もう捕まっちまったぜ。
そんな雰囲気を漂わせる咲太郎。
なつはびっくりしています。
イッキュウさんはそうでもありません。
結婚式に二人でいた時、そういう雰囲気だと察していたんですって。
彼にはこういうところがある。自分の気持ちに鈍いだけなのでしょう。
ハートを盗むぜ! ダンディ怪盗
先へ進む前に……昨日、銭形野上とルパン咲太郎と書いたんですが。
咲太郎がどんどん実写版ルパンに見えてきました。
ナゼ気がつかなかったんだろう。
当時の個性的な人でも、スーツに下にダークカラーのシャツは珍しい。
ホワイトシャツだからワイシャツと呼ぶくらいだし。
ダークカラーのシャツに、淡い色のネクタイ、そして模様入りのジャケット、無地のパンツ。
結婚式でも、蝶ネクタイのタキシード。
完全にルパン三世やないか!
髪型も顔も、演技も、それにしか見えなくておそろしいことになってきた。
これを見越して岡田将生さんにした本作すごいなっ!
どんだけアニメが好きなんだよ!
そういえば、夕見子からも泥棒と呼ばれておりましたっけ。
なつぞら85話 感想あらすじ視聴率(7/8)「普通を、疑えッ!」「あの泥棒の咲太郎!」
あの泥棒(ルパン三世)の咲太郎ってこと?
なんで気がつかなかったんだー!!!
さて、あの泥棒が語り出します。
咲太郎のすごいところは、視聴者側にもなつにも悟らせずに、ハートを盗んだことです。
声優プロダクション設立相談をしていた間に、マダムのハートを盗んでいたのです。
共に戦ううちにそうなっていた。そういうことだよ! ひゅーっ!
「結婚すれば、かあちゃんだって俺に甘えてくれる」
ここでなつが、泥棒を疑い始めます。
「経済負担が目当てってこと?」
結構ひどい疑いといえばそうですが、これからは『もうルパンだから仕方ない』と思えるからすごい。
「金目当てじゃねえ。あいつはあいつ。俺は俺だ」
しれっと言い切るダンディ怪盗なのでした。
画面の向こうから視聴者のハートも盗むんですね。
プリンセス光子の結婚
なつは職場で原画を描いています。
かぶき者スタイリストから独立したせいか、服のセンスが変わりました。
十勝時代はオーバーオールばかりでしたし、そこはパンツスタイルで動きやすくなったと。
赤電話で、川村屋に寄るから帰宅が遅くなると、きっちりとイッキュウさんに電話連絡するなつ。
彼に連絡しないと、困ったことになるかもしれませんからね。
なつが川村屋に行くと、いかにも当時らしい服装の若者がドヤドヤしています。
フーテン族です。
咲太郎は愚連隊か太陽族。
咲太郎は愚連隊だか太陽族ではないか。
そして彼らはフーテン族。
野上はなつも独身時代はフーテン族のようだったとチクリと言いますが、これもそのまま受け取っていいのかどうか。
年齢的に、区別できていない可能性はあります。
2019年なら、かつてアムラーだった女性に、
「あなたも、昔はああいうオルチャンメイクをしていましたね」
と言ってしまうようなものかも。
衣装やヘアメイク、演技指導はかなり大変でしょうが、本作はがんばっています。
衣装さん、大丈夫ですか? 楽しそうではありますが。
野上は、川村屋もすっかり変わったとしみじみとしているようです。
なつはフーテンと言われて、ムッとしながらこう返します。
「私は本物の浮浪児です!」
「何の自慢ですか?」
これもすごい会話ですよね。
本物の浮浪児世代からすれば、遊び半分でフーテンなんてたまったものじゃない。若者の風俗変化で、戦争への意識が遠くなっていくことをうまく表現しています。
「なっちゃん!」
ここでマダムが登場します。
階段から降りてくる姿といい、ヘアスタイルといい、衣装といい、考えてみればプリンセスぽいなあ。
オードリー・ヘップバーンみたい。
それで比嘉愛未さんなのか!
「話を聞きました! マダム、うちのお兄ちゃんと結婚! そんなことあるんですか!」
マダムは慌ててなつを止めて、奥に行きましょうと引っ張っていくのでした。
バカな兄をお願いします
「それで本当なんですね!」
奥でなつにそう迫られ、はずかしそうに認めます。
なつに許可を得たいのだと。
「もう40……」
「マダムも40!」
気になっていたマダムの年齢が明かされました。なつもびっくりしています。
年齢を恥ずかしがるマダムに、なつはこう断言するのです。
「関係ないッ!」
なつにとっても夢のような話。
ここでマダムは、かわいらしい顔でこう返すのです。
「ほんとう? 喜んでくれるの?」
「嬉しいです!」
よかった、ほんとうによかった。劇中でも、10前後は年齢差があるのでしょう。
「あんな兄ですが、どうかよろしくお願いします!」
そしてここで、話題の人が満を持して登場します。
「なつがそろそろ来ている頃かと思ってな……」
ダンディだな、おいっ!
野上も付き添っていますが、出て行こうとするところをマダムが引き止めます。
どうやらこの二人は、結婚式はしないようでして。
結婚自体、野上に言われてするのだと咲太郎は白状します。
おいっ、咲太郎、おいっ!
野上は本当に銭形警部なんだな。
「は? それ、どういうこと! あ、そういうこと!」
そう疑われる泥棒なのである。いろいろありましたし。
「きっかけ、たまたま」
野上が余計なことをしたのかという流れになりかけて、咲太郎がかばうのでした。
悪いのはあなたとも言われます。役柄的に、そういうことなのだ。
※続きは次ページへ
「(川村屋の財産を)咲太郎には渡さない」と言ったのはマダムの方でしたよ。
ともあれ、ルパンの解釈は腑に落ちますね。ずっとスーツってのが気にはなってました。なつたちはどこかで(最後?)「火垂るの墓」を作るんでしょうかね。
比嘉愛未さん琉球王朝の末裔らしく気品があり、いいですね。
夕ごはんのおでんは風車からのお土産ではないでしょうか。電話で、おかずは買って帰る、というセリフもありました。
なつが、結婚後一年くらいとしたら28歳。兄が4つか5つ上として、咲太郎は、32.3歳でしょうか?