はじめに断っておきます。
ドラマでも映画でも。
作品をマイナス評価からスタートすることは避けたい。
ただし、「絶対にそれやっちゃイカンだろ」という基準は私の中で明確にあり、本作については、どうしても厳しい目線を送らずにはいられなくなりました。
理由は以下の記事にマトメておりますので、よろしければご覧ください。
前作に引き続き、好意的なレビューを求めている方。
おそらくや、アナタの期待に沿うことができず、本当に申し訳ありません。
できましたら、別のレビューサイトをご覧ください。
そして『半分、青い。』で朝ドラにはまった、初完走できた、同作品ファンの皆さまへ。
「ここは私に任せろ! お前のいるべき戦場じゃない。早く逃げろ、お前が斃れるところは見たくないんだ!!ぐわああーーーっ!」(満身創痍)
となりそうです。
一方、『半分、青い。』で鈴愛をボコボコにしていたアンチの皆さまへは、おめでとうという言葉をお送りしましょう。
ようやく可愛い朝ドラヒロインが出てきそうです。半年間、さわやかな朝をお過ごしください。
一話目を見た感想をまずは一言でマトメるとこうなります。
「『西郷どん』が平日朝枠でもスタートしたのか」
【第1話の視聴率は23.8%でした】
日中戦争の軍需景気で賑わう大阪
昭和13年(1938年)、大阪――。
街は日中戦争の軍需景気で賑わっておりました。
ラーメンがモチーフのドラマで、日本が中国に攻め込んだ戦争で賑わうところからスタートです。
とある店で、女性たちがドレスを見ておりました。
「素敵ぃ〜これも〜」
ニコニコと笑っているのは、主人公の今井福子(まんぷく立花福子モデル→安藤仁子)です。
まずは残念な点を指摘させてください。
NHK大阪は『カーネーション』という服飾がテーマの傑作朝ドラを作りあげながら、服装考証が杜撰です。
『わろてんか』なんか、ヒロインはカズレーサー状態、リリコは『ドラゴンクエスト』の魔王のようでした。
ヘアスタイルやメイクも、まったくそ時代のものとは思えません。
時代物を見る楽しみには、当時のファッションを再現しているかどうかというのもありまして。ここが残念でなりません。
特に女性が酷い。
ナゼか?その理由&推察は後述します。
母親は武家の娘だから厳しい!?
福子は、高等女学校卒業後、大阪のホテルで電話交換手になったそうです。
福子の姉である咲(内田有紀さん)が、晩婚ながらも結婚するそうで、家族は浮かれています。
今井家の娘の中には、芸術家と結婚した次女(松下奈緒さん)もいます。
「芸術家なんて、食べられるようになってから言いなさい!」
来ましたよ……。
このセリフ、創造性にワクワクしていた『半分、青い。』ファンのヘッドショットをしてきた感があるな。
『半分、青い。』が初完走の視聴者は、朝ドラに向いていない。別の場所で戦おう(秋風先生口調で重々しく語る)。
始まったばかりで、心苦しいながらも申し上げたのはそういうことです。
今井家の父は自由人で、母・鈴は苦労を重ねてきました。
ゆえに娘には堅実な相手を選ぶように押してきます。
わかるわー、これ、福子の結婚相手に対して、安定がないと散々突っ込む伏線ですね?
「武士の娘だからだらしのないことは許しません!」
と言う割には、このお母さんの言動も結構ユルい。
本物の武家の娘は、こんなゆるいかな?
うちの身内におりましたけど、もっと怖かった。そういえば大河ドラマ『西郷どん』もゴリゴリの武士の話なのにみんな緩い気が……。
歳の割にヘラヘラしすぎでは……
母と姉の話に対し、
「私のけっこぉーん、まだまださきぃーーー!」
満面の笑みで叫ぶ福子です。
お、おう……。やっぱり違和感あるな。
こんな間延びした甲高い声で娘の福子が叫び出したら、武家の娘なら物差しでピシリとしてもおかしくないはず。
ここでお母さん、結婚を控えた長女に向かって結婚相手より先に寝るな、起きるなとしつけます。
これを見て、
「そうだそうだ、大和撫子はこうでなくてはいかん!」
とか納得する視聴者がおるのでしょう。
夜中に布団の中で、咲は私がいなくなっても大丈夫か、と話します。
福子は、食費も少なくなるし、私のお給料で平気とヘラヘラ。
こ、これで演出は大丈夫だろうか?
どの場面でも発声がワンパターンで、寝る前の感じがあまりしませんでした。
それにしても、福子は楽観的なんですね。
本作、暗いところには焦点を当てない様子。戦前の母子家庭ってかなり大変のハズです。
現代モノの作品だと、色々とツッコまれる方も、戦前の話だと経済的なおかしさにはスルーしますからね。
正直なところ、能天気に思えてしまいますが、朝ドラに暗い要素を求めない人にとっては問題なさそうです。
器量がよくないから裏方なんだね
場面は、福子の勤め先・大阪東洋ホテルへ。
電話交換手になっておりました。
ここで描かれる福子の仕事の仕方。まんまドジっ子テヘペロです。
そして電話をかけてきたのが萬平でした。
萬平からの問い合わせでゴタゴタするんですけれども、夫婦となる二人なのに、フックがまるでないあたりポイント。
福子のテヘペロドジっ子アピールはよくわかりました。
「つーかーれーたー」
そう言いながら弁当を食べ始める福子。
「おっ新入りか」
「今井福子ともうしまーす!!よろしくお願いしまーす!電話交換室でーす!」
離し相手の男は、”器量がよくないから裏方なんだね”と嫌味を言います。
しかし、ここでムカついたりしてはいけない。
朝ドラヒロインだもんな。せいぜい顔をつかんで、みにょんと伸ばしてとぼけるくらいがかわいいんだよ。福子ちゃんは可愛い子だね。
SNSては絶賛意見ばかりで、遠目に見ていましたが武者さんのレビューを読んでホッとしました。
視聴率に対して、ふくちゃんのキャラ作りがあざと過ぎて、逆に不自然さを感じていました。
オープニングも含めて、ちょっとないかな、と食傷気味だったもので。
笑顔とか、まぁ、18才の役だから若作りだといえばなんですが、それ以上に感じる、「ひと昔前の少女マンガヒロイン」的なあざとさが鼻についてしまって。
ここでしか書けないので、こっそりと書かせていただきました。
今後のレビューも楽しみにしています。
ラーメンについて、この前NHKで、札幌での名前の由来があったけど、どうなのでだろう。
『直虎』がきっかけでこちらのサイトを知り、『半分、青い。』のレビューも半年間、何度も頷きながら読ませていただきました。
武者様のお薦めで興味を持った『ゲーム・オブ・スローンズ』に現在進行形でどハマりしている手前、武者様イチ押しの作品は私にとってもどれもストライクで、楽しみの幅を広げてくださったことに勝手ながら感謝しております。
今作『まんぷく』についても、私個人の感想としてはちょっとつまんなそうかな……と期待値が低いのは武者様と同じです。
ただ一点、今回のレビューでどうしてもモヤっとした部分があり、その点だけ。
武者様は福子の性格や喋り方などの特徴を挙げて、「オッサン好み」「時代遅れ」と批判なさっています。
「戦前の18歳という設定にそぐわない、現実感のイマイチな少女」という指摘はその通りだと思います。けれどその点を除く福子への批判は、彼女の個性(精神年齢の幼さも、甲高い声も、セクハラへの鈍さも、良し悪しはともかく福子の個性)の否定のようで、「男子に媚びるぶりっ子うざい」というイジメに似た執拗さを感じます。
前作『半分、青い。』の素晴らしい点は、鈴愛のように優等生とはかけ離れたタイプの人間でも朝ドラ主人公たりえることを証明し、鈴愛だけでなく全ての登場人物を肯定する優しい物語であった点だと思います。
であるならば、今作の福子が、一視聴者である私の見たいヒロイン像とは異なる「可愛らしいお嬢さん」で、所謂オッサン好みに作られたキャラクターであったとしても、それを以ってダメだとは思いません。ピンクを着たい女は着てもいい。半分青を着たヒロインのほうが魅力的だとは思いますが、オッサンの期待通りにピンクを着るヒロインも責められる謂われはありません、それが彼女のキャラクターならば。
「鈴愛の性格が気に入らない」という悪口に心を痛めた前作ファンの1人であるがゆえに、「福子のような女は21世紀には要らない」と仰っているように感じる本レビューには、戸惑いを覚えました。
是非はともかく明るいお嬢さんである福子の役を『百円の恋』の安藤サクラさんが演じている姿はギャップがあり新鮮で、それを楽しみに見続けようと思います。
ああでも、安藤百福(≠立花萬平)氏やラーメンのルーツについては、前回記事で紹介されていた史実を採用したほうが絶対に面白そうなのにな〜〜と惜しい気持ちです!
新ドラマ始まりましたねー。
2回目までみて。
このドラマ、半分青い にひっかけるなら
草太 の物語では? 個性が強く存在感のありすぎる姉に対して目立たない下の子、家の中で押されぎみ…ですが働いて家族を守ろうとしています。しかし草太は容姿に恵まれ頭も良い(草太は南○大学あたりの卒業では?)けれど福子はそういう設定でなさそう。
ぱっとイメージはちりとてちん のひろみですが、今作の母はお姉さんの方ばかり見ているようで。親友と紹介された二人の女性達も、貧乏エピソードを持ち出しヒロインを暗になぶっているようで(悪意はないでしょうが)ちょっとヒロインが可愛そうな始まり。当初ホテルが舞台ドラマと言えば悪夢のような過去作もあり、心波立ちますがどうなんでしょう?
まずは1週間、ストーリー、安藤さんの演技次第かな。
ウォッシュドラマであること、武者さん
だけでなく関係者筋の方々も複雑でしょうね。
ある意味変わらないことに甘んじることの許されるのが朝ドラ、ではあっても重要なツボはおさえてほしいですね。
でも、武者さんの「ここはいいな」というレビューも伺いたいです。
半分青い。にハマり、半年楽しませていただきました。
文藝春秋も購入しました。
さて、安藤サクラは凄い俳優だと思っているので、まあ、序盤の若作りは致し方なし。
今後に期待します。
それと、安藤さん、
乳飲み子抱えてるので、
普通の子持ちの両立より、
ずっと身心共にきついのではないでしょうか。
てるてる家族のファンだった実家の父が、楽しみにしています。
私自身、食品業界に近いところにいるのと、
安藤サクラさん好きなので、
淡々と視聴します。
台湾出身が隠されているのは、
残念です。帰化されたことを、
さらりとでも紹介してくれればいいのですが。
武者さんも頑張って下さいね。
わろてんかでも最初は温かいレビューだった気がしますが、半分、青い。のアンチと戦うモードなのか語気が荒いですね。
ラーメンって言う前に支那そばって言ってましたよ。今はラーメンって言うのよって。
それと福ちゃんが経済的に裕福ではないからお店ではなく屋台の支那そば(=ラーメン)にしたんだと思ってました。
半分、青いのアンチに負けるか!なにくそ!みたいなレビューではなく、フラットに観た感想が読めたらうれしいと思います。
そんなに前作のアンチが気に食わないのか。
前作が嫌いでヒロインの鈴愛も好きじゃなかったが、好みやそれぞれの
理由があり、嫌味を言われる筋合いはない。
今回のレビューそのものは、なるほどと思わされたり
面白いだけに、そういう所が残念だ。
安藤サクラは好きな女優さんなので、
けっこう期待してたんです。
半青ロス、安藤サクラの安定感で
少しだけ癒されました。
でも、ほんとに少しだけ。
松坂慶子や内田ゆきなど、周りの
キャストの関西弁がビミョー。
悪夢のわろてんかを思い出しました。
とりあえず、関西弁だけはしっかり
話してほしい。あと、美術さん、
もうちょっと頑張って。
戦前感がなさすぎ。
今回は完走できない予感。ここの
レビューだけ観て終わるかもしれません。