なつぞら96話 感想あらすじ視聴率(7/20)結婚で男女が失うモノの差よ

こんなニュースがありました。

◆雪次郎のバターケーキ? なつぞら効果で「柳月」のケーキに注文続々 – withnews(ウィズニュース) 

へえ〜。
雪次郎の進路と夕見子との距離も気になりますが、こちらもどうなるのかワクワク♪

私も食べてみたい……。
そんな雪次郎の動向も気になりつつ、『ヘンゼルとグレーテル』の現場へGO!

『ヘンゼルとグレーテル』完成

ついに『ヘンゼルとグレーテル』はアフレコにまでこぎつけました。

レミ子はヘンゼル役です。タイトルロールまでたどり着きましたか!
センスと声質があっていたんですねぇ。

蘭子は魔女を熱演しています。そこには咲太郎もおります。おっ、仕事は順調っぽいね?

このアフレコがいいんですよね。熱演もわかるし、何よりアニメが面白い。
断片的に入り込んでくるだけとはいえ、プロットは説明されているわけですから、把握できます。

これが面白いんだよなぁ。

なつぞら88話 感想あらすじ視聴率(7/11)坂場と共に徹夜作業

「森には悪魔がいるから平和なんだよ〜」

魔女のこんなセリフも奥深い。
これは井戸原も引っかかりますよね。

なつぞら91話 感想あらすじ視聴率(7/15)漫画映画は子供のためか?

確かに日米安保の隠喩と解釈できなくはないと。

このプロットで、鳥をデモのようにすると言い切った坂場の度胸って……と驚かされます。

鳥のデモは、マコが三日かかった渾身の場面です。マコは目をキラキラとさせて見ています。
子供のように夢中になった表情が、そこにはあるのです。

なつは、じいちゃんの姿から思い浮かんだ、木の怪物が背中を見せる場面を見ています。

昨日じいちゃん、今日アニメ。
なかなか大変な作りだと思います。

なつぞら95話 感想あらすじ視聴率(7/19)夕見子となつのレリゴー♪

声優は熱演を繰り広げ、下山班は引き込まれるように見ている。仲もじっと、そんな光景を見つめています。

「はい、オッケーです。一同お疲れ様でした!」

そう告げられ、スタジオに照明が灯ります。
雪次郎がまるで女王にかしずく従者のように、うやうやしく蘭子へと飲み物を捧げるのでした。

こいつぅ〜!
憧れだのなんだのごまかしていますが、もうメロメロでしょ。

なつぞら93話 感想あらすじ視聴率(7/17)「したら結婚って何?」

蘭子は熱演を褒められ、こう感想を述べます。

「魔女はチャーミングで好きよ」

その言葉を聞いて、喜んでいるのがマコです。

「ありがとうございます! 大沢麻子です。魔女は私が描きました」

「あら、魔女には大沢麻子さんの魂がこめられていたのね」

マコは蘭子の言葉に感動しています。
絵に息を吹き込みたくなる、そんな魔法がそこにはあります。

マコがデザインをして、神地が裏切るプロットを考え、坂場がまとめ、そんなキャラクターに蘭子が魅力を感じて声を吹き込む。
これぞアニメの真髄ではありませんか!

なつは階段で、坂場にこう尋ねます。
なつが数段上にいる状況です。

「イッキュウさん、仲さんは何か言ってました?」

「いや、何も」

「きっと大丈夫ですね!」

「あなたこそ、大丈夫ですか?」

坂場は階段を登り、こう言ってくるのです。

「これで満足してますか?」

「してません! もっとイッキュウさんと作りたいですよ!」

「それなら私と同じです」

坂場はそう言い切るのでした。
何かを作る――そんな熱気が確かに存在します。

まてあわてるな、これは坂場の罠

短編が終わったあと、メンバーは森の中でバレーボールをしています。

こういう自由な社風を、あまりに現代的だという意見もあるそうですが。
実際に当時のアニメ現場を取材した上で、こういう休憩シーン描写もあるそうです。

大森氏が当時のアニメ現場はじめ、職業関連も調べていることは、細かい時代考証から伝わってきます。
小道具や大道具までは彼の裁量だけではないと思いますが。

踏み外した場合は意図的でしょうし、そこは考証の賜物でしょう。
一般的な事務職や警察官として生きられない、そういうクリエイターばかりの職場ならば、ありだと思います。

さて、このバレーボールですが、坂場が圧倒的に下手です。
転ぶわ。頭でトスするわ。ドッジボールの餌食だった学生時代が想像できます。

「やっぱり僕は抜けます」

そう宣言する坂場に、マコが立ちふさがります。
両手を腰に当てて、威圧的な鬼軍曹モードですね。

「やれるまで何度もやる! 何もかも真剣にやらないと身につかない!」

あのぅ、それは作画やり直しの鬱憤ばらしでは?
そう突っ込みつつも、とりあえずお昼になります。

ここでも坂場なんですよ。
なつがおにぎりを彼に差し出すわけです。

「それじゃ僕のパンをあげましょう」

うーん、坂場よぉ〜〜!!

【空気を読めるリアクション】
なつさんが僕におにぎりをくれるなんて、これは気があるのかな……?

【現実の坂場】
これはいろいろと食べたいということですね。おにぎりならばパンでしょう。主食同士の交換が適切です。

思えば坂場は、登場時からずーっと恋愛フラグを立てているわけですが。
視聴者はフラグと認識できても、彼は違います。

待て、あわてるな、これは坂場の罠だ。
夕見子と同じく、本人すらその気はないでしょうが、気がつけば周囲を混乱させている。
これぞ【表裏比興】ぉぉぉぉ!

たまらずモモッチが突っ込みます。

「おにぎりは落とさないで〜!」

モモッチは、きっとそういう恋愛のシチュエーションを悟ったのでしょう。
そして、こうも言われます。

「イッキュウさんは冗談が通じないよね」

「通じますよ!」

ムキになって否定する坂場。
冗談がわからないというより、やはり空気が読めないといいますか。

「なっちゃんも通じないよね」

マコがそう言うわけです。
するとなつは目を見開いて、うるうると感動し始めたのでした。

なっちゃんって呼んでくれた

「なっちゃん! 今、マコさんから初めてなっちゃんって呼んでもらえました。何かうれしい……」

涙をこぼすなつに、マコは苦笑します。

「泣くことないでしょ」

「短編を通して、みんなの気持ちが近づいたんだね」

下山がそう言います。
これはよいことではあるのです。彼は人と人との距離感を理解しています。

しかし、全員がそうではないんだな。
相性の意味が理解できない坂場とは、別の意味で距離感がわからないメンバーもいるわけでして。

「それ、ちょうだい!」

茜の弁当に厚かましく迫る、神っちがおります。
こいつもおかしいぞ〜!

「近すぎ!」

茜が身を引き、堀内も「そうだ!」とたしなめます。
それでスゴスゴと素直に引き下がる神地ですが、茜は照れつつ、こう来ました。

「あげないとは言ってない……」

おっ? これは割とベタな恋愛ではありませんか。

ランチのあと、下山班は森の中を散歩します。

作画の前に来たかったという意見に対して下山は、
「余裕があればね」
と言います。

一方で坂場はこう言うのです。

「作る前に、必ずやりましょう」

これは空気を読めない人間だからこその長所です。
下山の顔色をうかがわない。それが大事だと思えば導入を決める。

坂場と神地は人間的に癖が強いんです。
同じ職場にいたら、合わない人は辛いでしょう。

もちろん彼らには、実力だけではない魅力と長所がある。そのことも伝わってきます。

白馬の王子様を見つけた

マコは森の中で、じっとなにかを見ています。

「何かみつけましたか?」

その問いかけに、マコはこう返すのです。
※続きは次ページへ

5 Comments

でんすけ

NHK踏み込んで来ましたね~

手塚治虫さんと鉄腕アトムを実名登場させて「あれをアニメーションと呼んでいいのか」と坂場くんが疑問を呈する。予想通り、アニメーション制作現場のブラック化をきちんと描いてくれる期待が高まりました。その上で、未来への提言になるような良質のドラマになれば、歴史に残る名作にまで上り詰めるのではないでしょうか。

あしもと

匿名さん

月曜のなつぞら、坂場さんが鉄腕アトムに疑問を呈していましたね!
神地さんのモデルが手塚アニメに疑問を呈した発言を読んだことがあります。
やはりなつぞら、一筋縄ではないですね

匿名

手塚治虫氏が先駆者的な役割を果たした面は確かにありますが、今日のアニメーション業界の劣悪な労働環境の最大要因である「不当に安い制作費」を構造的に定着させてしまったのも、他ならぬ手塚氏のビジネス手法が原因ともされています。
ですので、手塚治虫氏を「開拓者」と手放しで賞揚するのには、いささか違和感を覚えます。

あしもと

本日、朝日新聞の読者投稿川柳に、「大勢の『なつ』よ…」と語りかける作品が投稿されてました。

今回の事件には限らずですが、失われた1人ひとりの方の無念には言葉がありません。ご冥福を心から祈ります。。。

同じく朝日新聞の天声人語で知ったのですが、手塚治虫が週1のテレビアニメ制作への挑戦を振り返った著作には、自分たちは開拓者だという思いが支えてくれたいう言葉があったそうです。

挑戦を開拓になぞらえるのはよくある表現ではありますが、ひょっとしたら「なつぞら」の開拓者プロットのルーツかもしれませんね

ガブレンツ奮戦

『わ*て*か』のモデル企業の暗部・不祥事が止まりません。

『****』のモデル企業のほうは、来年の今ごろ大丈夫でしょうか。

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