毎日のあらすじ&感想 わろてんか

わろてんか150話あらすじ感想(3/30)ラストは喜劇で全員集合!

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戦争からの復興をめざす昭和21年(1946年)。

北村てんは、パートナーの伊能栞に励まされ、新生・北村笑店の旗揚げを決意します。

 

キースとアサリは悪質な詐欺を?

再建中の天満風鳥亭周辺で、何やら一騒動。
警察官が詐欺師を追いかけています。

追われているのはキースとアサリでした。

【カナダよりサバ】
と掲げたのぼりがけしからんということです。

これは、序盤「一間の大イタチ」の再現なんでしょう(わろてんか14話あらすじ感想(10/17))。
見世物小屋の一つで、巨大なイタチを見せる……のではなく
【一間の大きな板(イタ)に「血(チ)」を塗っておく】
というものです。

大事なのは、見るほうもわかっているということです。
好奇心に抗えず幾ばくのお金を払って見た瞬間に、
「こりゃ、やられてもうたわ」
とか
「一本とられたで」
と苦笑いして終わり。詐欺や!と本気で怒る性質のものではありません。

しかし。
キースとアサリの場合は、復興中で食料難が続いているときに【産地偽装】です。
悪質さの桁が違う。
ただでさえキースは電髪詐欺という前科もあるわけでして。
本物のクズ詐欺師にしか思えないのです。

序盤、こんなショボい奴がエンタツのモデルなのか、これでええんか、できるのかとツッコミました。
結局ダメでしたね。

キースを演じる大野拓朗さん。
今回の役のために、住民票を大阪に移すほどの気合でした。気の毒でなりません。
本作出演のメリットは、ダウンタウンDXで、吉本芸人ザ・ぼんち「おさむちゃん」のエピソードトークを披露できたぐらいですかね。

 

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隼也も無事に復員

さて……。
もう何度もツッコんで私の心が金属疲労を起こしそうですけど、リリコさんの派手なブラウスは一体?

過去にもドラクエ竜王コスプレはじめ、魔術師学校の先生とか、謎のファッションセンスを披露してました。
悪趣味ぶりは変わらないようですね。

クリックでひとつでサクサクとイベントは進み、キース、アサリの後は、亀井、万丈目夫妻、イチ、お楽と再会……って、イチとお楽って誰やねん!

隼也も復員しました。
んで、着くなり一人で奇行。

「舞台や、舞台やでぇ~」
何やってんだか。まず妻子、母親やろ。

ここでおてんちゃんと隼也の再会ですが……流石に地蔵ではないながら、薄~~~~~い感情表現なんですよね。
戦地から生きて帰ってきたというより、せいぜい出帰り(出戻り)っていうか。

隼也は戦地でもエヘラエヘラと笑っていたそうです。
それで、笑いの良さを思い知ったそうで。

どこの戦線に行っていたか知りませんけど、戦地でエヘラエヘラ笑いってどういう状態かな……?

※映画『野火』。閲覧注意。状況が過酷過ぎて笑うしかない本物の修羅場です

 

このへん、もしかして、ひょっとして『ひよっこ』の宗男叔父さんのオマージュじゃないですよね。

いつも明るい叔父さんの壮絶な過去、生きていたと願ったあの話。
あれの重さと全然違うんですけど。

隼也は笑いが好きかやら跡継ぎにして、だそうです。

そういやマーチン・ショウ詐欺で背負った借金返済はどうりましたかね。
スグに駆け落ちしたから、ほとんど返せていないでしょう。

トレードマークのサラサラヘアーは、出征前のたった一度の坊主を経て、また元に戻ってます。戦後の混乱期に、これはさすがにない。

中身も深みもない母子の再会場面。
それを誤魔化そうとしているのか。
今日はいつもより派手に【エエ場面用BGM】が鳴り響いている気がします。

それにしても隼也って理解できません。
自分のお笑い好きアピールよりも前に、妻子の安否確認をしたらどうでしょうか。

と思ったら、ようやくつばきと藤一郎と再会。
感動で抱きしめ合ってます。
せいぜいが【長期出張、お疲れ様でした!】というレベルでしょうに。なんか大げさだなぁ。

 

今日も様はポエム

神社で、一部始終を栞に報告するおてんちゃん。

この【何でも栞に相談する姿勢(ついでにいうといちいち夫の亡霊を呼び出す設定】が、おてんちゃんから大事な成長を奪ってしまいました。
主人公に比例して他のメンツも成長できていない。

栞は、お得意の「やりたいことをやるポエム」を詠みます。
新しい映画、新しい劇場、大人から子供まで楽しめる街の再建。
そこで本物のエンターティメントを広げるんだそうです。

もう、栞の台詞がおかしくて仕方ありません。

以前は、大風呂敷を広げてんなぁ、と呆れるぐらいでしたが、『お笑い忠臣蔵』の一件で無能っぷりが明らかになってからというもの、可哀想な中二病の妄言にしか思えないんですね。

創造神たる脚本家まで一緒に酔っちゃってるんでしょうか。
栞は全開で続けます。

「ぼくはきみと、きみたちと一緒にいる。きみとなら、そんなパートナーになれる。これからも一緒にやっていこう。ぼくらのゴールはまだまだ先だ」
「競争なら、負けまへん」

吉本せいの重要な逸話、【白い喪服】を台無しにしてまでやりたかったのが、こんな気持ち悪いおてんちゃんと栞のもたれあいバカップル模様かと思うと……。
もう何も言うことはありません。

 

社長のカラオケでオー人事

おてんちゃんは新しい笑いに挑戦したいと言い出します。
漫才の笑えるところと、落語の人情味を足したい、のだそうです。

ここでも隼也は「ショウはどうやろ」と続ける。

あのね……(´・ω・`)
もう、あなたのショウ話はウンザリです。
戦後直後で、寄席の舞台を作る資材ですらヒーヒー言ってるのに、本気なの?

さすがにそんな無謀なアイデアが通るわけもなく、みんなで喜劇をやるとか。
疎開中の万丈目が、北村の社史を元に台本書いていたそうです。

人は足りないから、裏方でも間に合わせようとのこと。一気に学芸会レベルにまで話を落としてきましたが、みんなノリノリ。

「北村復活、笑いの火が灯ったことを知らせましょ!」

……って絶句orz
芸人が足りないからってド素人をステージにあげるだなんて、狂気の沙汰です。
一応、入場料は取らないそうですが、タダでもそんなもん見たくありません。

社長のカラオケを無理矢理聞かされ、手拍子とらされる部下の気持ちやわ。
オー人事、オー人事、言うてる場合か。

スッカリのりのりになって話は進み、亀井が藤吉役にふさわしい芸人を捕まえてきます。
尻込みするこの男に無理矢理やらせると迫るおてんちゃん。

「うちも出ます、あんたも出るんや!」

ナレーションが、青空劇場の開演でございますぅ、とかナントカ言ってます。

しっかし、最後の最後で、最大の苦痛を用意してくれるとは……。
ええで!
こうなったら、こっちも腹くくったるさかい、楽しみに待っとるで!

 

今日のまとめ「ナルシシズム全開」

昨日本編でも出てきた『りんごの唄』。

 

この歌を歌った並木路子さんは、戦争で大変な経験をしています。

1945年(昭和20年)3月9日、10日の東京大空襲で母親を亡くしている。彼女自身も、左目を痛め、後遺症となった。その他、次兄と父も戦争で、乗艦していた船がアメリカ軍の潜水艦に撃沈され死亡している。その上、立教大学の学生で初恋の人・上田四郎も学徒出陣による特攻隊出撃で亡くしている。よく「親類を戦争で全て亡くした」という記述を観ることがあるが誤りで、当時既に結婚していた姉と長兄(ただし東京大空襲当時は音信不通状態にあった。戦後しばらしてから復員)は無事であった。Wikipediaより

このことを知ってから彼女の明るく澄み切った歌声を聞くと、胸に迫るものがありますよね。
辛い思いをした人が、人々に明るさを届けるために、前を向く。
復興とはそういうものだと思います。

しかし、本作にはそういう喪失の痛みがどこにもない。
イチとお楽のようなモブレベルの人物まで、怪我ひとつさせない。
本作の甘さと緩さがにじみ出てますね。

以前『あまちゃん』ですら、レギュラー全員が無事ということで批判されたと指摘しました。
喪失の苦しみ、生活の糧である海の猛威に襲われた複雑な心境は、ちゃんと表現されていたのですが……。

本作は何もねえよ、最低だよ!!

そして極めつけは、本作のナルシシズム全開のシメです。
自分たちの復活をアピールするために、自画自賛芝居、しかも社長まで出て付け焼き刃の素人芸をお披露目……何を考えているんだろう。

入場料はタダ、って押しつけがましさも全開です。
そこはせめてチャリティーにすればいいものを。

この気持ち悪いナルシシズムこそ、「駄サイクル」内部を走り回る、本作制作者の本領発揮だと思います。

自分たちの素晴らしい成功。
自分たちの生み出す本物のエンターティメント。
これを見られるなんて幸せでしょ、と押しつけてくるようで。

ここまで自画自賛するなんて、一体どういうつもりなんでしょうか。

こんなくだらないものを見せ付けるくらいなら、すいとん無料配布でもすればいいのに。
焼け跡で苦しむ人すら、自分たちの素晴らしい軌跡を彩るための小道具だと思っていそうですね。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

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