半分、青い。52話 感想あらすじ視聴率(5/31)鈴愛は金魚 キスですくって……

街ゆくお姉さんはワンレンボディコンだったバブル末期の1990年(平成2年)。

都内の西北大学に進学した萩尾律は、初恋の美少女・伊藤清と再会。
急速に心ひかれてゆきます。

一方、漫画家・秋風羽織に弟子入りした楡野鈴愛は、律の友人・ゆるふわイケメンの朝井正人に片思い中なのです。
恋に不慣れな二人の行方は……。

【52話の視聴率は20.2%でした】

 

「はぐれていた迷子が、出会ったみたいだね……」

ミレーヌを抱いた正人が見たのは、なんと、律の部屋に入っていく律と清でした。

ちょっとちょっと、初デートで自宅ってありえなくね?
モノトーンのモダンな部屋に、二人が入っていきます。それにしても律と鈴愛の部屋って、露骨に家賃の差がある作りだなあと。

「楽しかった……」
「うん……」
「また会えるかな? 明日とか?」

まだたどたどしい感じで言う律。
この距離感はなかなか純情だな、って思うんですけど。正人との対比なんでしょうね。はぁ〜〜。

清もファッションも可愛らしくて、ボディラインを強調してワンレンにするようなセクシーさはまだないものの、田舎から出てきた女子大生として背伸びしている感じが出ていますね。
鈴愛の、ちょっと変わった服装とも違います。

「はぐれていた迷子が、出会ったみたいだね……」
そう言う清……って、何このトキメキフレーズ!

秋風羽織が「いいぞ!」ってガッツポーズしそうです。

 

鈴愛はユーコと作戦会議

一方の鈴愛は、電話帳の正人の名前にときめいています。

「朝井正人……朝井鈴愛……って小学生か!」
浮かれる鈴愛に突っ込むのは隣室のユーコ。
薄い壁だから筒抜けです。

「どうもすんずれいしました!」
加藤茶の真似をしておどける鈴愛。アホか、とユーコも苦笑します。

壁越しに応答ごっこをしてから、作戦会議に入る二人です。
ユーコはここでアドバイス。

「いいか、急いては事をし損じる。都会の男は暑苦しいのに弱いから」
なんとなく『真田丸』っぽい。

「岐阜は確かに暑い。38度だ」
そういう問題なのか?
しかも正人は北海道だし、と考える鈴愛。だからそういう問題なのぉ、鈴愛ちゃん!

まぁ、ユーコも女子校育ちで免疫がなく(律を見て鼻血を出すぐらい)、助言が当たっているかどうかは不明なんですけどね。
しかも相手は、あの正人。

それでも、ちょっと上からアドバイスをする関係が微笑ましくなっています。

 

なんだ、母ちゃんかっ!

鈴愛はついに受話器を取り、硬貨を投入します。
しかし、実際に繋がる前に、がちゃんと受話器を置いてしまうのです。

どうしても最後の番号が押せない。
それを何度も繰り返す〜〜〜このムズムスズキュンキュンですよ。ムズキュン。

「いやあ〜〜!」
ジタバタしていると、電話が鳴ります。

胸キュンキュンな甘酸っぱいBGMとともに受話器を取ります。
「もしもぉ〜〜し!」
「あんたどっから声だしとるの?」
「なんやお母ちゃんか」
晴さんです。
お母さんかー、そっかー、正人じゃないのか。

六月末に上京するんですって。
食堂は仙吉さんの囲碁仲間が手伝ってくれるんだそうで。

岐阜県の皆さんの動向も気になるところですが、それよりラブですよラブ。
そしてまた電話が鳴ります。

 

律の恋なんて、正人の前ではどうでもいい!?

今度は冷静に受話器を取る鈴愛。
「はい、秋風ハウスです」

一瞬、正人かと思いきや、相手は律でした。

ときめきBGM、またしゅるるーんと尻すぼみに。

「なんだ律か」
「感じ悪いな。ブッチャーに電話するわ」
「何かあったか? 電話代かかるから聞くぞ」
「出会ってしまった」
「未確認物体に?」
「再会したんだ」
「みなとみらい再開発?」
どんだけボケているんだ鈴愛。たしかにこのころ横浜ランドマークタワーが出来たので、【みなとみらい】は割とキーワードになってました。

しかし律も、よくこの鈴愛に恋愛相談なんかしますよね。

「清。弓道部の、鈴愛が似顔絵を描いた子」
「かっこいい! それは運命や! よかった、ナオやブッチャーに知らせないと!」

以前、その似顔絵を描いたときは、鈴愛はちょっと胸がチクチクしていたんですけど……。
もう正人に夢中だからどうでもよくなっていますね。

しかも、このあとこうですよ。
「私も頑張る! 勇気を出して電話する! 正人くんに電話する!」
「えっ、正人?」

律はちょっと気になります。
正人の部屋を聞こうとするものの、壁が厚くて聞き取れない。
家賃の圧倒的な差ですね。秋風ハウスとは、築年数もかなり違いそう。

 

カエルのワンピース、ついに……

「正人さん、お元気ですか? 花火は社交辞令ですか?」

イキナリそうたたみかける鈴愛。
友達の彼氏がかっこ悪くてもいいですね〜とか言っちゃうみたいなやつですか?と続けます。
慌ててユーコも止めようとします。

「うん? 違うよ。花火しよ。この前も電話したんだよ。明日、しよっか、花火」
元祖一文節話法の正人は、やっぱりこの喋り方が上手です。

若者の明日は輝いていますね、明日が楽しみで今日も輝いていますね、とナレーションの廉子が語ります。

鈴愛は、あの初デート用ナオちゃんプレゼントのカエルワンピースを着用。
カエル柄ってどうなの?
と思っていましたけど、結構可愛いですね。

永野芽郁さんは、鈴愛の独特のセンスをうまく着こなしています。
ボディコンも可愛らしかったけど、こちらもいいです。

そしていよいよ、初花火。
ベンチに腰掛けてパチパチと花火をやるだけなのですが、いい雰囲気だなぁ。

 

イキナリかーーーーーい!

今年初、東京に来て初、そして鈴愛と正人の初花火です。

「初めての花火なんて二回目あるみたい」
と言い出す鈴愛。

「調子のいい奴だと律から聞いた?」
「いや、自分で思っていた」
そう言う鈴愛。

「カエルのドレス、かわいいし似合っているよ」
これは初デートってことだね、と念押しするみたいに言う正人。

正人は、あと半月ほどで吉祥寺に引っ越すと告げます。
おじさんが海外勤務に向かうため、その留守宅の管理をするかわりに、家賃なしで住むことにしたのだと。

「もう近所じゃなくなるんだ、【おもかげ】もやめるんだ」
「ソフトクリーム作れるようになったのにね」

電車で20分の距離だから遊びに来てね、と告げる正人。

さらにこう続けます。

「鈴愛ちゃんって金魚みたい。近くまで来たと思うと、いなくなる。ひらひら泳ぐ金魚みたい」
「金魚、すくってください」

鈴愛がそういうと、正人は顔を近づけ、頰にキッス! そして次は口の方へ……。

うおーーっ、マジかよ!

 

今日のマトメ「律と清の再会に、心はチクチクしないのか」

朝から攻めますな……。
いい雰囲気になったとはいえ、いきなりキスへ持って行く正人と、部屋まであがってもらってもたどたどしい律の、恋愛経験値の差が……。

ロマンチックなのは正人のほうでしょう。
しかし、ここまで展開が早いと黄信号がともります。

初登場時から、複数同時進行男というのはわかりきっていますしね。

今日はとてもわくわくしたのですが、前述の通り、鈴愛がもう清についてチクチクしていないのが地味にショックでして。

『それでいいのか〜〜!!』
ってなりますね。気になるな。

鈴愛だからこそ、失恋したらしたで、漫画の糧にしてくれるんでしょうけど。
それでも晴や宇太郎の気持ちになってハラハラしてしまうのです。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
NHK公式サイト

 

3 Comments

まい

なんか日に日に清に対して苛立ちが募ります。
これも作者の狙い?
う〜ん…

しおしお改め、七歳上

清ちゃん、なんか嫌だ。
律は彼女に夢中だけど、
なんか嫌。
鈴愛、清ちゃんにガツンと言ってやって!!
律にはもっと違う子がいい!!

ビーチボーイ

ふくろう町育ちの純乙女を、東京に出たとたんにあんなタラシ男の毒牙にかけさせるのかぁっ、と制作陣にブーイングが飛ぶかも知れません。でも、私は全然平気、だって我らのスズメは並みの田舎娘じゃないですからね。秋風大先生の原稿を窓からばらまくぞと大立ち回りする度胸の持ち主だし。趣味は世界の拷問器具だし(笑)
一方の律は、東京でもやっぱり律してます。花の都にいながら、地元で見初めた清ちゃんと再会して今は夢中。大学ではロボット工学の研究室に出入りしたり。律の世界はなかなか広がらない。せっかく秋風羽織という超大物にコネができたのに別に嬉しそうでもなく、漫画家の世界に興味を示す気配もないし。こういう、スズメと好対照な自分のカプセルの中で暮らす内向きさが律の持ち味で、それになじんだ視聴者を癒してくれます。
2ヶ月経過、3分の1を過ぎて、ドラマはますます快調ですね。

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