半分、青い。53話 感想あらすじ視聴率(6/1)それぞれの真夏の果実

舞台は東京、バブル末期の1990年(平成2年)。

萩尾律は、初恋の弓道美少女・伊藤清と再会し、急接近を開始します。

一方の楡野鈴愛は、片思いだった朝井正人とついに花火デートです。
なんと正人は、その場で鈴愛の頬に唇を当て、さらにキスをしようと近づいて……どうなっちゃうの!?

【53話の視聴率は20.5%でした】

 

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ローソクよ、よくやった!

これはもうキスしかないというところ。何か焦げ臭いにおいがします。
正人の上着にろうそくが着火し、燃えていたのでした。

ムードはぶち壊しになって、キスもお流れに。

この流れなので言わせていただきます。
ローソクよ、よくやった!!!

ライターだけで着火していたらキスしちゃってましたね。
ナレーションで廉子さんが、あのとき上着に火がつかなかったらキスしてたのにな、と鈴愛は思っていた、と入ります。

ということは、もしかしてこのままキスのチャンスもない、付き合わないのかな。
正人も清も、ずーっと出てくる感じはしないんですよね。

 

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和服姿で襟を正す羽織

羽織は富士山以西に行くわけでもないのに、和服姿です。

襟元を直す菱本の仕草をみて、ドキッとするボクテとユーコ。確かに古女房感がありました。
羽織と菱本の関係もなかなか含んでいるものが多いんですよね。羽織が容姿を褒めるのは男性ばかりなので、異性愛者かどうかすらちょっとわかりにくいという。

にしても、ナゼ和装であったか?

晴さんを迎えるためでしたが、その晴は秋風ハウスの豪華さに驚きます。まるで美術館のようだ、と。

出迎えた羽織の着物を褒める晴。彼女自身の着物姿は見られませんが、鈴愛も正月に可愛らしい振袖を着ていたし、お好きなんでしょうね。
羽織も晴が「おしゃれ木田原」で買ったちょっダサい服を褒めます。

羽織は人間的には問題があり、辛辣なことを言います。
が、楡野家への対応はマトモなんですよね(鈴愛以外ですが)。

晴が持参した五平餅をみて、菱本はいつも羽織が独占するからと喜びます。思わずたしなめる羽織。

ボクテとユーコも挨拶をします。
鈴愛から噂を聞いていた晴はうれしそう。ユーコとは何度か電話で話しているようです。

こうしてみると最初は反発して大喧嘩もしていた鈴愛とユーコが、すっかり親友になっちゃって。
最初の雰囲気からして、もう少し衝突があって鈴愛の成長に影響するかと思いましたが、今となってはいいですね、こういうのも。

羽織は、仙吉さんはお元気ですか、と伝えます。お料理がみんな美味しかった、としみじみ語る羽織。

これでちょっと思い出したのが、BSで本作の後に放送している火野正平さんの『にっぽん縦断こころ旅』です。
自転車番組なんですけど、火野さんが「つくし食堂」みたいな、街中のよくある、しかもちょっと田舎っぽい食堂で食事する場面がよく出てくるんですね。

そんなに商売繁盛していなさそうなお店でも、出てくるものはものすごく美味しそうに見えるのです。
「つくし食堂」ってそういう店なのかも。

時代の流行なんかに流されて、羽織以外その価値に気づいていないだけで。
羽織は、まだあの味を思い出すのだそうです。

菱本に案内されて、鈴愛と晴は、鈴愛の部屋へと向かいます。

 

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倉庫だって住めば都や!

そのころ喫茶「ともしび」では、宇太郎、弥一、五郎の男3人が夕方からウダウダと飲み会をしておりました。

「鬼の居ぬ間に心の洗濯」
鬼と呼ばれたご夫人方は、なんだか今日は力が入るわあ〜、撃つべし撃つべし、とボクシングジムでサンドバッグを元気に殴っております。

晴は、あまりに広大な秋風ハウスに驚くばかり。
プテラノドンのトピアリーは、羽織の美意識によるもので、ティラノサウルスと迷った末にこちらになったそうです。
謎の壺型トピアリー。その正体はよくわからないのだとか。

晴が一瞬倉庫と間違ったのが、鈴愛たちの暮らす家でした。

そのボロっちさに驚く晴に、プテラノドンが天国と地獄を分けていると鈴愛が説明します。

こうして暮らしていけるだけでいいんだ、と愚痴ひとつ言わない鈴愛に、頼もしさを感じる晴。
ボロアパートでも贅沢いったらあかん、住めば都や、とたくましくふるまう鈴愛。

晴はなんと掃除道具まで持参していました。
鈴愛のために住居掃除をしてやろうとも思っていたのです。

 

「おじいちゃんの青春時代の歌も聞きたい!」

梟町では、留守番中の仙吉が、草太の前でギター弾き語りをしています。

 

1972年、草太が生まれた年のヒットフォークソングです。鈴愛は1971年うまれだから年子だったんですね。

仙吉の世代の人間が、フォークソングが好きなわけがない、考証ミスだというツッコミもあるようですが……。
これも難しいところで、世代の違う歌や映画が好きな人はいますからねえ。

例えば鈴愛たち団塊ジュニア世代の生まれは、中高生の頃にブルーハーツやBOOWYにドハマリしたわけですが、彼らの曲は世代を超えて受け入れられ、『ボーダー』という漫画では突如ブルハ一色になるといったように、社会現象に近いものがありました。

鈴愛が、仙吉の影響で妙に時代劇っぽい口調で話すように、フォークソングが仙吉の世代に影響力があっても不自然じゃないでしょう。

しかし……
「おじいちゃんの青春時代の歌も聞きたい!」
とリクエストする草太に、仙吉は苦い顔をします。
おじいちゃんの青春時代の歌はろくでもない、軍歌とかばっかりだった、と。

草太はここで、祖父の心に秘めたものに気づいたのです。

 

真夏の果実

小学校のころ、家の人から戦争体験を聞いてくるように言われた草太。しかし、仙吉は語ろうとしなかった。

「戦争の話はしたくないんだ。幸せなおじいちゃんでいたい。戦争については、本で読んでくれ」
仙吉は満州から命からがら引き揚げてきたのです。そしてそのあと、廉子さんと見合い結婚しました。

草太は、祖父から深い傷と濃い闇を感じます。

と、ここでサザンオールスターズの『真夏の果実』を歌う仙吉。
中村雅俊さんの素晴らしい歌声にあわせて流れるのは、モノクロームの戦争記録映像です。

「こんな歌が、おじいちゃんの青春のころに、あったらよかった。あればおばあちゃんに歌いたかった」

そうしみじみと語る仙吉さん。
大丈夫ですよ、ちゃんと空の上から聞いていますよ、と廉子はやさしく語りかけるのでした。

 

今日のマトメ「岐阜・満蒙開拓団の苦難」

本日はラスト数分の、仙吉おじいちゃんの弾き語りが秀逸。
こうきたか。
『ひよっこ』の、宗男おじさんとビートルズとも似ていて、音楽と戦争の組み合わせです。

宗男も、仙吉も、流行歌が好きな普通の青年だったんでしょうね。
年代的には同世代でしょうか。

満州帰りというのも岐阜が舞台の特色でして。岐阜からも満州開拓団として移住した方が多かったのです。

岐阜県黒川村から満州に向かった「黒川開拓団」の歴史については、2017年に放映された「告白〜満蒙開拓団の女たち〜」が衝撃的でした。
仙吉の抱える深い傷と濃い闇について知りたい方は、調べてみてください。

また『わろてんか』をサンドバックにして申し訳ないのですが、あの作品を挟んでいる戦後舞台東京制作の朝ドラのほうが、よほど真面目に戦争と向き合っているなぁと。
いつもとは違った印象的な回でした。

なお……鈴愛同世代の編集さんにとって『真夏の果実』は、やはりド真ん中の恋愛ソングだそうで。

ハタチ前後の若かりし頃の恋愛。
というか失恋を思い起こされ、心をえぐられたと言います。

なんでも高校時代に好きだった同級生の女友達から、卒業して1年後の夏、久々に食事しようよと誘われ、そこで「妊娠してしまった」ことを相談されたとか。
その時点で同曲のリリースから2年ほど過ぎていましたが、夏にはまだまだ定番の曲で店内に流れていた、という。

「今となっては、なんともない!」と仰ってます。
でも、ドラマを見て思わず固まったそうで、全然「なんともなくない」気も……。

うまくいった恋愛ならまだしも、キツい失恋と『真夏の果実』の組み合わせは、もうどうにもならない。

同じように胸がズキズキされた鈴愛同世代の方もおられたかもしれません。

編集さん「今は、みんな元気にやってるのをFacebookで見かけまーす!」

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

2 Comments

管理人

>匿名様
ご指摘ありがとうございます!
修正させていただきました。
胃が痛いです><;

匿名

「青春時だ胃」
どうしてこんな誤変換になった?

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