半分、青い。 あらすじ&感想

半分、青い。118話 感想あらすじ視聴率(8/16)夢の途中で去りゆくとも

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子連れの出戻りヒロイン鈴愛は今年で37歳。むしろ、これから輝くんだ!

とばかりに岐阜の実家で五平餅の特訓に励み、「つくし食堂」2号店をオープンさせるべく奮闘しております。

しかし、思わぬ出来事が……。
隠していた漫画家としての過去が、律によって娘の花野に明かされてしまったのです。

久々に自作のキャラクターをスケッチし、犬の絵を描いてみる鈴愛。
花野が母の漫画が好きだと笑う中、彼女はどう筋道をつけるのでしょうか?

【118話の視聴率は21.5%でした】

 

宇太郎は、草太は、鈴愛は、晴は

朝食の用意をしている鈴愛。今朝の味噌汁はタマネギと豆腐ですね。

「いただきまーす」

家族揃って食卓に向かう楡野家。

しかしいつもと様子が違います。
仙吉の顔がアップとなり、彼目線で家族にツッコミが入るのです。

宇太郎は、顔のパーツが中央に寄りすぎている。自分ではイケているつもりかもしれないけど。

草太は通いで来ている割に、実家で朝食をとりすぎ。嫁に作ってもらえない?

鈴愛は出戻りのわりにデンとしている。

って、これ、そうなんですよね。
朝ドラの典型的ヒロインらしからぬ鈴愛の特徴で、何の悲壮感もなく実家で暮らしているのです。

それが内心気に食わない人もおられるのかもしれませんが、その価値観はもう終わりでよいのでは?
出戻り女がシュンとしおらしくしているなんて、平成も終わろうという世の中では必要ないと思われます。

鈴愛が、花野の頰に「お弁当」(食べ物のこと)がついていると言うと、今度は草太が彼女の左頰にもついていると指摘します。
続けて「耳の聞こえない方だ」と言われた鈴愛は怒り、草太が残していた卵焼きを奪いパクッ! そうそう、人間は子供のままだから。

そんな姉弟喧嘩をたしなめるのが母の晴さんです。
晴は怒ると怖いけど息子にこんなべっぴんさんが嫁に来たのだと思う仙吉。

それから自分の嫁だって負けぬほどべっぴんだった――そう思い出して、べっぴんの廉子さんの仏壇に手を合わせます。
思い出したように来るのですね、と廉子さんが突っ込みます。

 

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』か

「りーつー!」

萩尾家では、律を呼ぶ声と【ピロリピロリ♪】という笛の音が鳴り響いておりました。

なんだ、なんだ?
一体どういうことだ、鈴愛かと目が覚める律。

「え、今いつ? 誰?」

と、そこにいたのは花野でした。

てっきりタイムスリップして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』かと思った、という律。

そういや鈴愛と正人が隅田川テラスでデートして、見に行こうとした映画でしたね。
70年代生まれの人には鮮烈な記憶であり、ふとしたことで思い出すには格好のコンテンツです。

花野の手には、あの笛がありました。

三回吹いて呼べば律が現れる――そう母から習ったとか。おいおい、律との神聖な思い出を子供にまで受け継がせたんかい。

ここで花野、鈴愛が描いた犬の絵を見せます。
花野は、犬が欲しいんだって、何犬がいいかなぁ、とか。鈴愛の絵はキャラ仕様ですので、犬種の特定は難しいかな。

 

あれ? 廉子さんと会話してる?

場面は楡野家に変わって。

そういえばポチという犬を飼っていたっけ?
何犬だったかなぁと思う仙吉。恋子さんが、柴犬ですよと突っ込みます。

それから仙吉は、再び物思いに耽ります。

鈴愛を説得したおかげで、花野は犬の絵を描いてもらった。漫画家であることを鈴愛も告白できた。歳をとったが俺はええ仕事をしている。俺は立派や、と。
だいたいそんなところや、と仙吉さん。廉子さんは俺のことがよくわかる、とも……あれ?ちょっと変ですね。

だって彼女のいる場所は、あの世ですよ。

鈴愛は、仙吉に五平餅の指導を受け、甘みが足りないと言われます。
食堂のテーブルでは、宇太郎が物件インテリアの打ち合わせ中です。

久々にブッチャーの父・満が登場!
今も脂ぎっていて、精力的に商売をしているとわかります、濃いよ!

しかも物件情報を紹介したのは彼のようで、宇太郎は、こだわりのチンチン電車風内装についてアレコレ語っています。

2号店どうしようか?と、鈴愛と仙吉も呼びますが、仙吉は疲れたのか、部屋で休むことにするのでした。

 

夢の途中で……

ここで廉子さんの回想。

1945年、昭和20年に満州から戻った仙吉は、勤務先の楽器店が焼かれておりました。
おそらく音楽青年であった彼は、楽器店勤務をやめて、家業の食堂と継ぐことに。戦時中戦後、飢えていた人々がお腹いっぱい食べる姿を見るのは、楽しかったようです。
そうして続いていた食堂の2号店が、今まさに作られております。

仙吉は、自らの老いに驚いています。

まさか80を過ぎて、90前になるとは……世の中のじいさんばあさんもそうなのかな、って面白い考察ですよね。満州帰りですし、いろいろあったのでしょう。

それからこうも思うのです。

何事か成し遂げてもいい。一方で、思い残すことがあってもいい。
その夢の途中で死ぬのもよい、と。

ん? あれ? 2号店について考えるのが幸せ、って……。

ゆっくりと寝ていると、孫が襲来! 花野と大地です。里子も大地を迎えに来ました。
どうやら草太の妻も教育熱心で、大地をスイミングに連れて行くそうです。大地くん、バタフライで10メートル泳げるって。

こんなふうに教育の点までなぞる朝ドラ、わりと珍しいかも。リアルだなあ。

花野は保育園で昼寝できなかったそうで、これは祖父と寝たいってことだね。
いいね、厄介だなと言いつつ、祖父と孫は一緒にお昼寝です。

それから花野ちゃんは、キツネのぬいぐるみ・ココンタを持って来ます。
「ココ」と二つがポイント。コンタとひと味違うよ。花野にはこういう独自の言語センスあるのかもしれません。

ここで仙吉、ネーミングセンスがないと前置きしつつ、そっと花野にだけ2号店の名前を言います。
「おお、かっこいい」と喜ぶ花野ですが、祖父と孫、ココンタだけとの秘密なんだとさ。

「了解いたした!」
と、ちょっと背伸びしていう花野ちゃんが可愛い。

“This is soooooooo goooood!”

なんか暑苦しいと思ったら、健人も五平餅を絶賛しています。
草太すら、じいちゃんのよりうまいと宣言。

それが嫌な予感を伴うのは、鈴愛が味を完全に継承したら、仙吉の役目が終わってしまうからかもしれません。

 

1920年の大正生まれの仙吉

鈴愛は、傑作の五平餅をオヤツにしようと、祖父と我が子を起こしに行きます。

「カンちゃん、おやつ、五平餅!」

しかし、二人とも熟睡中でした。
花野は起きますが、仙吉は……。

ここで廉子さんのナレーション。

1920年の大正生まれの仙吉は、戦争に行ったりいろいろあったけれども、ネーミングセンスに難癖つけられ名前をつけられないものの、大往生だ。
曾孫の体温を感じながら、よい最期だと。

享年88。

うおおおおーい、仙吉さああああん><;

 

今日のマトメ「悲しい……けど幸せでもある」

昨日の台詞に感動した仙吉さんが大往生!
それとなく『そうかも?』と思わせる演出が光りました。

廉子さんのナレーションの使い方がユーモラスながら、ああ、彼女は死者であり、仙吉さんの妻だったなぁと思わせまして。
ああいう語り方をされたら、二人は死後仲良くするのだなあ、生きている間もきっと幸せだったんだなぁと確信が持てます。

満州体験も随所に盛り込みつつ、戦争を生きながら、いつまでも若々しく、優しく、思いやりに溢れていた、仙吉さん。
辛い。辛いですよ。劇中では、廉子さんに続く死です。

悲しい……けど幸せもある。

今日もたくさん素敵な台詞がありました。
何か成し遂げても、途中でも、世をさりゆくものにはよいものだ、と。

ネーミングには無縁だったのに、花野相手に語り残した店の名前も気になります。

仙吉さんは、戦時中の凄惨な満州での苦難がとてもナチュラルに描かれておりました。

苦しんで、九死に一生を得た。
その体験を、草太には無理でも同じく戦った鈴愛には語る。
戦争中にはなかった歌を歌いたいと弾き語りした場面。
今日も、不本意ながら継いだ家業の食堂で、腹一杯食べる人を見て幸せだったと語られました。

タイミング的に奇遇なのでしょうけど、今日は終戦記念日の翌日です。
戦争を振り返る番組も、特集もあります。

仙吉のような普通の人が戦争どう過ごしたか。
そこをうまく描いたところも、本作は素晴らしいです。
傑作です!!

◆著者の連載が一冊の電子書籍となりました。
ご覧いただければ幸いです。

この歴史映画が熱い!正統派からトンデモ作品まで歴史マニアの徹底レビュー

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

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