半分、青い。115話 感想あらすじ視聴率(8/13)女の友情

今年で37歳の鈴愛。
これまでの朝ドラヒロインには見られなかった【素の野心】を全開で暴走しております!

結婚に失敗し、出戻りをした彼女は、実家の「つくし食堂」2号店出店を企画します。

高校のそばで集客が見込める立地に、チンチン電車の内装をしたオープンエアーカフェー。
名物料理は祖父直伝の「五平餅」です。

しかし、アテにしていた資金は、父母が客船海外旅行のために貯めていたお金だから、さぁ大変。鈴愛だけでなく2号店の構想にスッカリ乗り気な父・宇太郎に対して、母の晴は激怒し、離婚宣言のような言葉を発します。

「わかりました。どうぞご自由に。チンチン電車でも、ジャンボジェットでもやってください。つきあいきれない、長い間どうもお世話になりました」

だ、大丈夫!?

【115話の視聴率は20.5%でした】

 

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「お母ちゃんだって、お母ちゃんだって……」

さあ、今週は鈴愛の天下取り、一歩目だぞ!
角笛を鳴らそう!
と思っていたら、晴は自室に引きこもって、荷造りを始めます。

そして、慌てた家族に向かって、こう告げるのでした。
「お母ちゃんだって、お母ちゃんだって、やる時はやるでね」

そうだそうだー。お母ちゃんが常に優しいわけじゃないんだぞ!

一方、萩尾家では和子が、律の研究内容である、
「人間共存型ロボット」
のスライドをノートパソコンで見せられています。

ふむふむ、これが律の研究内容ですか。
和子が風呂に入りなさいというと、律は一瞬高校生に戻ったみたいと言います。

店じまいする弥一が、晴を発見!
行く所はここしかなかったそうで、晴は和子の病気を気遣いますが、和子としては、病気でも同じく接してくれた晴が嬉しかったようです。

病気のことは忘れて、当てにしてくれる。
そんなふうに、普通に接して頼ってくることがうれしかった。弥一がここで、特製コーヒーを淹れてきます。

 

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半分にはならないかもしれんけど、減る

萩尾家で一息ついた晴は迷い始めます。

確かに仙吉の五平餅が失われるのは、残念。
宇太郎も、草太に押されっぱなしで活躍できる場所がない。

2号店があれば、一挙に解決できるかもしれない。
そして思わず泣き出します。

自分の勝手な思いで、それを駄目にしてしまった。和子に重たい話を勝手にした、と。
そういうふうに冷静に店の戦略を考えることも、できるんですね。

ブレンドコーヒーを持ってきた弥一も、これにはビックリ。
和子は、私の代わりに泣いとると解説します。

人が一緒に笑えば喜びが倍になるもの。
じゃあ、人が一緒に泣いたら、悲しみは半減されるのかというと、そこまではわからない。

ただ、悲しみは減る。

そういえば律も、昔、川縁で鈴愛に寄り添っていましたね。
悲しみを減らすためだったのかもしれません。

 

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「ぼくもお母さんに似たのかな」

「お母さん、リンス使い切った」
と、そこでタイミングよく律が風呂から上がってきました。

ティッシュを持ってこいと弥一に言われ、母親同士の泣く姿はチラッと見ただけです。

律と弥一は、男二人で話を始めます。と、笑い声が聞こえてきました。
思わず母親の笑い声を手で掴む律。
なんか、父子の間でいい雰囲気が漂ってますな~。

そんな二人の間で、楡野家は家出すると萩尾家に来る――昔は鈴愛が来たという記憶が蘇ります。
親子で似たのかな?と、何気ない話をしていると、律が「ぼくもお母さんに似たのかな」とつぶやく。
これが、絶品じゃないですか!

つまり、です。
律の心の奥底では、晴にとっての和子さんみたいに鈴愛を癒やせる存在になりたい、そんな思いがあるってことなんでは?
まさしく特別な絆では?

と、そこでチャイムが鳴って、鈴愛が迎えにやって来ます。
部屋に入ると和子さんと鈴愛は談笑中でした。

 

軍師・晴さんの会計論

翌朝――宇太郎は土下座謝罪モードです。

ナゼかあちこち探し回る中、鈴愛が「律のところじゃないか?」と正解を言い出した……って、話がズレ始めます。
ズレるのも面白いけど、やっぱり「萩尾家に頼る母子が似た者同士とわかる」のも面白いですね。

全員が晴に謝罪。
店を休み、旅行代理店でクルージング旅行を契約してきちゃえとまで言います。
鈴愛、草太、仙吉もバッチリ働くと。

しかし、逆に晴さんが謝り出します。
『ドンキッコ』風の2号店、悪くないと思い始めている」んだと。

「グッモーニン!」
そこへ、草太と健人も登場です。

アメリカンの濃い挨拶だなぁ。
でも、晴さんはこういう押しの強いイケメン青年が好きなのかもしれず、健人に意見を聞きます。

そういえば健人、ちょっと宇太郎さんぽいかもね。なんで健人に聞くのかと突っ込む鈴愛。

ここで晴さん、数字を使いながら戦略を詰めていきます。

【資産=負債+資本】
という会計・簿記の基本を見せながら、晴さんは一晩でスッカリ軍師やないですか。

この人、軍師や。
軍師官兵衛ならぬ軍師・晴さんやで。

というか楡野家は戦国一族としてもアリかもしれません。
草太含めた晴さん系統が軍師系で、宇太郎と鈴愛はノリで突撃する猛将系、仙吉は和歌や舞踊が得意な、文人癒し系武将です。

んで、この猛将系の晴と宇太郎は、数字弱いしもう軍師に丸投げ。
草太は軍師なので、真剣な顔でゴクリと息を呑む感じです。精妙なレシピのカツ丼は、そうしたところから生まれてきた。

ここで晴、突如、気合いだ!と言い始めます。

調子のいいときは、調子に乗るべき――。
そんな和子さんの助言どおりに、2号店もやろうと乗り気なのです。

廉子さんは少し冷静で、ナレーションで2号店大丈夫なの?と心配そうでした。

 

今日のマトメ「ナオちゃん、ユーコがいて、和子さんもいる」

いやあ、これが天下取りや城攻め好きな岐阜県民性だ、と決めつけることは乱暴なのでしませんけど。
でも、この楡野家が戦国ものみたいに性格的にぱっくり割れるところ、爆笑しました。

しかも、ここには戦国ホームドラマにありがちな、内助の功系の妻は不在。
そういう人がいれば、決まった時点で励ますけど、あとは眉をしかめておろおろしているだけです。

晴は軍師、鈴愛は猛将。
廉子さんも、多分違う。

史実を調べると内助の功系の妻でもキツイ駄目出しをしているもので、フィクションやドラマの良妻は、ファンタジックな存在なんですね。
本作はそういうキャラがいないのです。

女だからゆるふわとか、癒し系とか、そんなお決まりはありません。

律が鈴愛にとって癒し系になりたいと思っていますし、弥一は特製コーヒーを女性にサーブしています。
お茶くみって、ナゼか女性にばっかりふられがちですけど、本作は違う。

本作にはあるべきファンタジックな男女の姿はなく、その人のありたい姿だけが、思う存分発揮されています。

女性の人物が年齢ごとに、親友を作り、友情を築いているのも良いですね。

ナオみたいな、幼なじみもある。
ユーコみたいな、喧嘩から始まったものの、戦友だからこそ築かれた友情もある。
そして晴と和子さんは、結婚して近所に住んで、子供同士が友人になったゆえの絆です。

現実生活で、女は結婚で生活が変わるから、友情や絆は脆いと言われることもあります。特に出来が悪い朝ドラだと、女王様めいたヒロインが崇拝されるばかりで、奥行きのある友情がないこともあります。

しかし、本作のようにライフステージごとに女性だって親友を作ることも出来るのだと描かれております。

弥一と律の言動を見ていると、そういう女性の友情に必要なものとは、男性の見守ることだというのもわかります。

弥一はコーヒーを淹れるし、律も女性二人を見守っています。
もしも彼らが、女性は男性のことを気遣うものだぞと威張りくさって、和子に茶を淹れさせ、晴を追い返していたら、この友情は、壊れています。

まぁ、そんな家ならば、そもそも晴は向かいませんね。

女の友情や絆が脆いとしたら?
その原因は、女性だけにあるのでしょうか。
ここはもう一度、考えたいところです。

そしてグッときたと言えば、律の「ぼくもお母さんに似たのかな」という台詞です。

そうそう、それでいいんです。
鈴愛を庇ったら、気遣ったら、妻に悪いという気持ちはこの際、置いておきましょう。

こういう、常に鈴愛の逃げ込める場所、支える腕でありたいという思いこそ、ロマンチックで特別なものでしょう。

恋愛かどうかなんて、もういいんです。
律には鈴愛が、鈴愛には律がいて、お互いロボットでも五平餅でも、一山デカイものをドカンと当てれば、それで私は充分です。

そんな幸せな展開に、期待しております!!

◆著者の連載が一冊の電子書籍となりました。
ご覧いただければ幸いです。

この歴史映画が熱い!正統派からトンデモ作品まで歴史マニアの徹底レビュー

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
NHK公式サイト

 

13 Comments

管理人

>める様
あちゃちゃ、申し訳ありません><;
ご助言どおり加筆させていただきます!
鈴愛に怒られそうなのでw

める

こんにちは。
歴史ものに絡めた考察楽しく拝見しています。
「鈴愛 37歳」と冒頭にありますが、鈴愛は「この夏で37歳」であって、4月の現時点ではまだ36歳です。
誤解がないように「今年で」とか「もうすぐ」を加えた方がよいかもしれませんね。細かい事ですが、女性は年齢に敏感ですから(笑)

ヒグタツ

家出したとき迎えてくれる人がいるのは幸せなことです。
何とも月曜朝から切ないシーンでした。

管理人

>あん様
物語の流れで、偶然、夫妻でもハマる設定となってましたね^^;
しかし、やっぱり修正させていただきます。
ご指摘ありがとうございました!!

管理人

>のののーい様
ご指摘ありがとうございます!
修正させていただきましたm(_ _)m
今後もご愛顧よろしくっす^^

のののーい

ドラマを楽しんだ後に、いつもとても楽しく読ませてもらっています。
「宇太郎と晴はノリで突撃する猛将系」「んで、この猛将系の晴と宇太郎は」
ここは晴→鈴愛でしょうか? よろしければご確認ください。

こえり

2号店どうなるのでしょう?流行って欲しいけど、そうなったらどう物語が着地するのかな。こうなったら、資金的にヤバくなったタイミングで涼ちゃんが「一瞬に咲け」を映画化させて欲しい。と連絡して来て「涼ちゃん、私に幾ら入る?(金額によっては)承知致した。」みたいな流れもアリなのでは無いかな。ダメかな。

匿名

お疲れ様です。

半分、青いはもう見ていないのですが、世間の声と裏腹に絶賛なのですね。それぞれですので、良いと思います。

ただ、間違ってわろてんかのレビューを見てあまりの口汚さに嫌な思いをしてしまいました。勝手に見たこちらも悪いのですが、検索で引っかかってしまったので。ひどくこき下ろす場合は、見出しに注意書きをお願いしたいです。

ネットの一般的な反応は、わろてんかはただ面白くない、半分、青いは嫌な気分になる、でも気になる、でしょうか。かけ離れる場合は一言書いていただけると助かります。

同年代(*^^*)

前回までの、どこまで真面目なのかわからない奇抜な台詞の応酬にひきつけられた、楡野家のシーンと対照的だった今回。萩尾家に流れるテンポや雰囲気、そして少ない台詞にこめられた気持ちの深さ、心地よく味わいました。
そんな両家が相手を蔑むでも羨むでもなく、自然体で尊重しあっている映像に、本作の救いを感じます。何があっても、相手を全否定しない。自分の力で全てを受け止める潔さが素敵です。

小原正靖

追伸 和子さんを気遣う優しい弥一さんという一面もあるのでは 和子さん病人 だいぶメイクも変わってきたように思えました

小原正靖

プロの料理人が男が多いように茶人も有名なのは千利休など男のイメージで喫茶店のマスターも男が普通
で男がコーヒー入れるの上手くても問題ないと思いますが キリマンジャロとかグアテマラでもブレンドしたのでしょうか弥一さん 

あん

資産=夫妻+資本
誤字なので訂正しなくちゃではあると思いますが。

個人的にはアリな表記!
そのまんま残しといて欲しいなぁ。

清えんどう

律が母親和子さんの笑い声を手で掴みとるシーン。
何て秀逸な脚本、演出なんでしょう!!

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