まんぷく 第6週31,32,33,34,35,36話 感想あらすじマトメ その善意、元を辿れば借金です

31話(11/6)ラーメン屋はやっぱりRPGの酒場だね

【31話の視聴率は21.3%でした】

今週は、終わりの始まりを予感させるものでもあります。

先週までのあまりにふざけた戦中描写が祟ったのか。
不自然なまでに明るい論調だった報道は反転しつつあり、いったんこうした流れがつくと歯止めは利かず、年明けあたりには無視されて存在感が消失、ひっそりと消えていくことでしょう。

そんな暗い影など気にすることなく、物語はビーチリゾートからスタート!
相変わらず福子(まんぷく立花福子モデル安藤仁子)ちゃんご一行は脳内お花畑で、炎天下の砂浜で鈴が苦しそうにしていても、裏声ではしゃいでおります。

この鈴の【ブケムスメプログラム】家事モードも、バグ搭載は同じ。雑巾掛けの動きが、同じ場所をやたらと強い動作でゴシゴシするだけです。
『わろてんか』の包丁さばきでも思ったのですが、家事の演技指導ぐらい入らないんですかね。

そもそも忠彦の家にいると相手の実家頼りになるからヤダと言い出したんですが、本当は萬平(まんぷくモデル安藤百福)の子作りを実況したい変態なんでは?
というか忠彦の実家から仕送りがない時は文句を垂れていたじゃないですか。

結局、忠彦って、絵の売り込みもできず、親の仕送りで贅沢な屋敷で暮らす、バカボンボンでOK?
ドラマの中では、忠彦家の場面も合間に挟まりますが、絵を描けようが描けまいが、最終的には太い実家がどうにかするんだろうなぁ、という冷めた目線しか持てません。

ついでに申しますと、この夫妻の子役、もっと正確に言うと子役のふりをしている役者さん。
彼女が悪いわけじゃありませんが、無理がありすぎます。
主演といい、ナレーションといい、話題性を稼げればいいという下心ばかりで、適切かどうか何も考えていない人選です。

海と灼熱の太陽と鉄板 悩む必要無さそうで

立花は、81枚の鉄板をどうするか、悩んでおります。
目の前に海が広がっていて鉄板。フツーは思い浮かぶことありますよね。ましてや発明家なんだから。

神部は釣りをしております。
モブのようで個性がまるでないNPCのハナは、一家に米や野菜を持ち込んで来ました。

日本史上でも、屈指の食糧難であった太平洋戦争およびその直後を、ボタン連打だけで乗り切る本作はやっぱり凄まじいです。
ゾンビがうろうろしている場所には、ナゼか傷が治るハーブや銃弾が落ちている――そんな類の不自然さやで!

このあと、風呂が沸いたと福子が立花に声をかける場面があったので、またセクシー劇場かよと月曜日朝からげんなり。ギリギリで回避したものの、夜のビーチでこれまたバカップル会話です。

「生活が大変だけどぉ、私のダーリンは特別だからよゆーよゆー」
という、いつものキンキン声。

だから、もう要らんって。史実はともかく、本作では運がいいだけでしょ。
ついでに言いますと、いつまで福子を裏声で幼稚なことを叫ばせるヒロインにしておくつもりでしょう?

OPのテーマが「自然体」と知って思わず苦笑しましたが、本作は無理に作っているキャラクターと、そうでないことの区別すらできないんでしょうか。

戦後のラーメン史、調べる気がない?

本作の発明家さんは、目の前に海と鉄板があっても何ら思いつかない。

ところが!です。
ラーメンを食べると思いつくんだよなぁ。本作のラーメン屋は、RPGの酒場だね。

まんぺい「あじが うすい」
ラーメンてんしゅ「しお が てにはいりません」
まんぺい「しお を つくろう!」

ラーメン屋の店主によると、塩が高騰していて味付けも薄くなるんだとか。
そういう理屈って本当に通るのだろうか……。

というか、米だの野菜はボタン連打で落ちてくるのに、なぜ塩だけ入手困難なんだよ。
何度も言う。目の前に海があるんやで!

ついでに突っ込むと、本作のラーメン考証が相変わらずガバガバ過ぎて失笑ものです。

戦後は、満州や中国大陸から引き上げて来た日本人が、現地で学んだラーメン屋(中華料理)を売りだすことがありました。
そういう状況を見せる気ないでしょ?

中国北部にいた真一から、ラーメンの話でも聞くならばまだマシでしたけどね。
そんなこと、本作がやるわけないよね。

音楽が川井憲次氏 『花燃ゆ』との共通点やないか

そうそう、真一は北中国戦線におりましたっけ。

そこでのあまりに理不尽な兵士の扱いを描いた傑作ドキュメンタリーに、こちらがございます。
是非、ご覧になっていただきたい作品です!!

あっ、『花燃ゆ』との共通点、もうひとつ見つかりました。

音楽が川井憲次氏だーッ!

好きなんですよ、川井さんの音楽……ああ、それなのに、なぜこんな最悪の使い方をされてしまうのか。
感情の動きを指示するだけのスイッチになってるじゃないですか。

でも、大丈夫!
カッコイイ川井さんの音楽と、まっとうなプロットその他もろもろを楽しみたいのであれば?

私のイチオシは『イップ・マン』三部作ですね!

中国語圏の映画界でも、彼はよい仕事をしております。

 

32話(11/6)製塩技術なんて盗めばエエやん、って?

【32話の視聴率は22.5%でした】

福子たちは、着物を売り払って生活費にしています。
悲壮感を出すにせよ、まずはその福子のピンクや赤の服、キンキン声、ニヤニヤ顔をなんとかしろと言いたくなるという……。

ちなみに『べっぴんさん』では、ヒロインは履かなくなってしまったハイヒールを売ろうとして、それがきっかけで商売の道に歩んで行きました。
ヒロインだって、何かに気づいたり、金を得ることの大切さを感じることはあるでしょうに。戦後なら、なおのことです。

本作は妻のアイデアでインスタントラーメンを作るそうですが、こんなエヘラエヘラしているだけ、知性ゼロの福子から、何をどうしろというのでしょう。

まぁ、例によってボタン連打なんだろうなぁ。

それと福子が子供に顔を近づける場面、キャラクターを作り込み過ぎていて、ただの不審者です。
いつでもニタニタして裏声を出す姿が辛くてたまらんッ!

「調べる」ってこと知らんのかな

立花は製塩について活動を始めます。
こういうところも、図書館なりに行って書物を紐解くとかできんのかな?という気持ちに。

製塩なんて人類にとって必須の技術なんだから、調べたらちゃんと出てくるはずなんですよ。

なんか、自分の知らないことについて、「教えてよ!」とやたらと言い張る人っているモンですけど、調べるっていう方法が世の中にはあるのです。
それが立花の場合、調べもしない、思いつきもしているように思えない。

クレクレ君感半端ないくせに、何が発明家だよ。

まあ、それでも製塩過程をやるだけマシですね。ただ……相変わらず発明家らしい機転を特に感じさせないへぼさがどうにも痛い。
どうせボタン連打か入浴、あるいはラーメン屋で思いつくんでしょ、という絶望的な気持ちです。

と思っていたら!
製塩技術者に習っているぞ!

未来の競合相手が易易と教えるイミフ

言っときますけど、褒めていないっつの。

海がある以上、そりゃ製塩をしている人はいるでしょう。
塩というの摂取が死活問題ですから、国による専売制度があるものです。太平洋戦争の時期と戦後数年間は、それが解除されていました。

発明家なら、書物を紐解き、こうすればいいと装置を作り、それで失敗してからこの道の先輩に聞くとか、やりようがあるはず。
はなっから技術盗用を気にしない、寛大過ぎる未来の競合相手に聞きに行くとか、ナメくさってますか? 技術泥棒ですか?

なんでこんなに、盗むことが好きなん?

この製塩開始の場面ですが、多分失敗するんだろうなあ、という気持ちが。
だって装置からしてしょぼいでしょ。鉄板の上に木材置いているだけやーん! 小学生の自由研究だってもっとマシだと思います。何を学んで来たんだろう……と純粋に疑問が湧いてきます。

こんな脚本をプロの役者に渡して、悲しみや虚しさを感じないんですかね。

んで、塩、出来ました。
でも、海水から塩を作れるなんてごく当然だろ、という感慨しか湧いてこないの(´・ω・`)

どうせボタン連打か入浴で、なんかよくわからないうちに、改善されるんですよね。

 

33話(11/7)NO MORE おにぎりマネージャー

【33話の視聴率は22.0%でした】

それにしても、朝から脳みそがとろけて、耳の穴から流れ出しそうなドラマです。

「塩が出来たあ!」
「しょっぱーい!」
海水から塩作ってびっくりして、“しょっぱい”という感想。大丈夫?

本作で、あまりに意味がわからないのが、なんでも鈴に相談するところです。
絶対に無用な揉め方をすることが明白。なのに聞く。
なんで、わざとそんなことするの?

福子にしても鈴にしても、本作の女って男よりバカだと証明するために出て来ている気がしてなりません。
彼女たちが知性的な発言したことなんて、ほとんどないでしょ。
まぁ、それ言ったら男どもも無能揃いですけどね。

今日の【ブケムスメプログラム】バグモードは、塩を売るのは嫌だと駄々をこねるあたりですね。
武士の娘のくせに、塩の重要性をわからないとか、一体なんなん?

武士が兵糧の確保でまず頭を悩ませたのが、塩だ、このバカめが!

【嫁VS姑】が使えないから

こんな鈴のバグだらけの【ブケムスメプログラム】にスカッとするという意見もあるそうです。
視聴者の、日本史知識の低下が心配です。大河もあんな状況だし。

本作は、朝ドラが大好きな【嫁VS姑】が使えないので、【母VS妻】パターンにする模様。
文句ばっかりの鈴を、素っ頓狂な福子がたしなめるわけ。今日、後半にあったへそくりをめぐる母娘喧嘩なんて、見ていて失笑しかありません。

ニュース記事では、松坂慶子さんの演技力をあげつらい、安藤サクラさんがうまいから目立つというものが多いようです。

「あの主演女優のキンキン声、ともかく気持ち悪い」
「安藤サクラって演技派なん? 信じられんようになって来たわ」
これが自然な感想じゃありませんかねー。

記者やライターは、安藤サクラさんが演技派だから、変にこきおろして「自分の見る目がない」とか思われたくないんですかね。容姿をあげつらうゲス記事はあるようですけど。

演出と演技指導が絶望的な

何度も申し上げますが、演じる側の問題じゃありません。
男優だって十分酷い。はっきり言えば全員壊滅的で不愉快極まりない。長谷川博己さんだって無駄にクネクネしすぎて不気味です。

原因は、演出と演技指導。もう絶望的なレベルです。

女優のせいにするなと言いたい。脚本家が女性だと脚本家のせい。女優が悪目立ちすると女優のせい。そうやって、すべての悪の背後には女がいたと逃げを打たないでください。
倫理観が欠如した脚本家はじめ、もっと悪い存在、しかも男性がいるわけですから。

女同士はバカだから足を引っ張るしかない、何もかも女が悪いという描写や考え方。
海外ではミソジニー(女性嫌悪)として失笑物の概念です。

日本のコンテンツでこういう要素を見かけた海外のユーザーは、
「またこのパターンかよ。日本人って女をコケにして受けようとするの、好きだよなあ」
と失笑するのだとか。
気持ちはわかりますよ。ほんと、いつまでやるつもりなんでしょう?

どこが帝大卒なんだよー

神部は酷い手抜きセットの闇市で、人を集めます。

この人集めも、やり方が下手くそ。食い詰めた復員兵たちが、
「なんでも立花って人のところに行けば、働きながら飯と宿を提供してくれるってさ」
というエエ話が広まるパターンにしようよ!

こんなボタン連打クソゲー、街中で立って片っ端から声をかけるだけとか、頭悪すぎるでしょうに。

ったく、これのどこが帝大卒なんだよー。

採用する予算も、人員の上限すら把握していない。
って、それでエエのか。どうせ搾取する気まんまんだもんなぁ。この人集め、どうすればここまで最低にできるんでしょう。
つか、最初に人数を決めておかないというのは、現実的にありえないんですよね。

鈴は相変わらずブーたれているし。

史実の安藤百福にあったような、失業中の若者を救うニュアンスが弱いんですよ。
戦後の混乱につけ込んで、弱みのある若者を搾取する気満々って、まんま『仁義なき戦い』の山守夫妻だよ!

夫を支えてナンボ 古臭いファンタジー

退場するかと思ったら、なにげに粘る真一(退場させてあげようよ……)と忠彦の会話も、お粗末です。

忠彦は、自身の作品を日展に出すようです。
「実家からお金もらえるボンボンは、絵で稼ごうなんてこと考えなくて、余裕っすね、ハハッ、ハハッ!」
という意地悪な感想ばかりが浮かんできてしまう。

真一が克子たち妻子に感謝するのも「だから何?」と言いたくなります。

要するに本作は、女というのは夫を支えてナンボという、古臭いファンタジーを垂れ流したいようなのです。

美術史をかじった人ならばわかることですが、妻の支えなんてない画家もいれば、糟糠の妻を捨てた画家もいれば、生涯独身だった画家もいます。

「妻子の愛があればいい絵になる!」
そういうパターンの人も、いるにはいました。
結局ですね、そんなもん人によるとしか言いようがないんです。

しかし、本作みたいに、女が男を支えてこそというしつこいワンパターンを見ていると、さっさと頭を21世紀にアップデートしろ!と。

真面目に伝記ドラマ作ってくださいってば><;

ここ数作、女性が事業で活躍するパターンを描いて来たNHK大阪朝ドラチーム。

わずか2年前の『べっぴんさん』では、
「戦後の今、女も働く時代や」
とヒロインの背中を押していたのに、ここに来て一体どうしました?
『花燃ゆ』からデスおにぎりでも受け取りましたか?

こういうファンタジーって、女がおにぎりを差し入れる描写大好きですよね。
そんなにおにぎりマネージャーが好きなら、自腹切ってそういう店で楽しめばエエと2015年に書いておりましたが。二度もやるなよ!

「そ、そんな! ハセヒロセクシー机で突っ伏し寝顔も入れて、女性視聴者も意識しています!」
っていう言い訳はいらんからね。

【安っぽい恋愛ゲームでもやらんわモード】ばっかり入れ込みおって。
もっと真面目に伝記ドラマ作ってくださいってば><;

製塩の許可を役所で得るところなんか、もっと盛り上げようがあるでしょ。

それなのに
「計画は私のスーパーダーリンにおまかせ!」
だけで押し切る。

何も起伏がない。見どころもない。もう呆れるばかり。

このあと、神部がボタン連打で働き手を募集していました。
事業関連をすっ飛ばし、しょうもない【ブケムスメプログラム】とセクシー、クソゲー連打で押し切りました。

ふぅ~。これがあと5ヶ月も続くのか……。

10 Comments

はるか

さくらちゃんだから観ています。
さくらちゃんだから観ています。(だいじなこと。しかしつらい…)

映像の時代を生きる俳優のみなさんの才能と力量に期待しつつ、
読解力や洞察力、さらには忍耐力をも鍛えさせていただける作品と心得て観察しています。
(心底楽しんでおられる方々の作品の見方への理解も増進するかもしれないおまけ付き)

また浅慮ながら、作家さんが◯◯風味+原作◯◯◯気味な人物という事実を考えあわせ、
もしや企画方面になにやらキナ… と想像をふくらませています。
ちなみに先週までエゲドラって呼んでましたが、
今週からブサドラと呼ぶことにしました。(香川さんの台詞のニュアンス)

いつも良記事をありがとうございます。
これからも楽しみにしています。

まあまあ

武将ジャパンさん、せっかく的を射たレビューを書かれているのですから、あんまり感情的になりすぎず、ぜひともきれいな言葉をつかいましょ。
お節介かもしれませんけど、あんまり短絡的な感情表現はもったいないですよ。
どうぞどうぞ、よろしくおねがいします。

ついでにひとつ書いておくと
私ずっと鈴さんの毒親ぶりが、もう目を覆いたくなるほど嫌いだったんですけど、
最近は、そんな鈴さんすら不憫に思うようになってしまいました。
萬平夫妻の異常性がだんだんと目立ってきたためです。
鈴さんは、金はどうするの、と案も立てずにキーキー言っていますが、
まあ、そのご不安もごもっとも。
なにせ「旦那様」の事業指針があまりにもお粗末。
人員の計算も、予算組みも出来なければ、労働環境への気配りもなし。
そんな夫にばかり盲目的に従って、母にはたてつく福子。
登場人物みんな、知性を感じられる人はひとりもいませんね。

孤独の胃弱

「なぜ加工設備も無さそうな場所で貴重な鉄が遊んでいる!?弾丸でも船の修理でも使いようがあるだろう!!?ご都合主義か!!!」という心の叫びで月曜が始まり、週末のレビューが待ち遠しかったです。武者さん続けて下さりありがとうございます!

『アトム』に心躍らせ、後にロボット研究者になった方の話をたびたび耳にします。優れた作品の一条件は、見た人に夢を見ずにはいられない、行動を起こさずにはいられなくなるような、強い衝動を与えることではないかと思います。かく言う私も、人生初ドはまりした朝ドラ『カーネーション』の影響で、洋裁を始めたり(主題とはズレますが)着物の着付けを覚えたりしました。第一人者の方々には遠く及びませんが…。

『まんぷく』にそういうエネルギーは無さそうですね…。一応テーマは「復活」だそうですが微塵も感じ取れないし。nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1711/14/news085.html 武者さんの言う戦略、戦術になぞらえれば、もう小手先のごまかしだけ満載されていて。萌えとか、萌えとか。萌えを否定はしませんが、テーマやストーリーからぷかぷか浮いてる単発話題性は心に残らず響かず賞味期限が短いものです。

こけにわ

武者さんの、半青とまんぷくのレビューで、日本の嫌な偏見や、忖度を知りました。悲しいことです。鈴愛ちゃんは、いつも新しいスタートを切りたいって言ってました。世の中は自分の為に出来てない、って言い切っていました。自分にできることを真っ直ぐにしていました。今でも私の心に輝いています。あんなヒロインは、めったに産まれませんよ~。
いつか、日本がもう少し大人になった時に、素敵な作品が出てくるのではないかな、って思っています。あんまり福ちゃんを叩く気にはなれません。この半年は辛いけど。武者さんが週一にされたこと、あさがきたのレビューも始められたこと、賢明な判断だと思います、応援します。これからも、楽しみにしています。

Susuka

逆説的ですが、松坂さんって、すごいいい人なのかなあ、と思いました。
松坂さんが出演された「花燃ゆ」「西郷どん」「まんぷく」いずれも、ドラマの出来を事前に察知していたらおおよそオファーは受けたくない作品です。
松坂さんほどのベテランならば察するものでしょうし、気に入らない作品なら蹴ることもできるでしょう。
それをしないということは、松坂さんはオファーを断るようなことをしないことを知っていて、
まずい作品が松坂さんに回るようになってたりするのかなあ、と思ってしまいます。

話は変わりますが、↓こんな記事がありました。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58365

まめしば

鈴愛ばっかり叩かれて、福ちゃんが叩かれないの納得いかない!!で、思い出したのが、友人のコメントでした。
「鈴愛は他人種のハーフだったり、アマゾンあたりの原始的な生活をしている方々のハーフだったりとか『普通とはもう明らかに違う、見てくれから別種とわかる女』だったら、こんなに叩かれないですんだんじゃないかなぁ。何かやらかしても『所詮、自分達とは違う種類の人だから。しょうがない。』『私達の常識なんて、理解できるとは思えない。期待しないでおこう。むしろ期待は気の毒。』という、諦めと区別意識(差別?)が最初から働くから。」
との事でした。
多様性の受け入れの難しさと、もしかしたら、この国では「多様性を受け入れよう・理解しよう!」とただ闇雲に叫ぶのではなく「『あの人は私達とは違う。期待するだけ損』と諦められる人や枠の種類を増やそう!もう大量に!!!」とアプローチした方が良いのか…?と思った瞬間でした。(残念ですが)

kiki

「まんぷく」ってよく見ると前作のエコーが結構隠されている気がします。
そもそも「発明、物作りに情熱を燃やす男女」という設定はそのまんまだし、幻灯機、7月7日、ソケット、機械に強い男性、母のへそくり頼み、行き当たりばったりの事業の始め方など、つい最近どこかで見たよな、と思います。福ちゃんの妙に図々しくて自分勝手(?)なキャラもだんだん誰かさんに似せているのかなと思えてしまいますが、このドラマではこのキャラのプラス面をきちんと表現するのは無理でしょう。で、これはパロディーとかオマージュとかドラマ作りの高等テクなのかと思っているとそうでもないようで中途半端です。一体誰を標的にしたウケ狙いなのかわかりません。
匿名さまがおっしゃるように絶賛しているファンはへりくだる(表面的には?)女性がお好きですね。「自分たちが我慢しているのに我慢しないやつは許せない」という暗い抑圧の構造に乗っかっている作品なのでしょう。だから突き抜け感のない面白くないドラマなんです。つまらない最大の原因は常に誰かの顔色を伺って作られているので何もかもが中途半端になっていることだと思います。私は普通にドラマを見ている視聴者ですが、作者が本当に作りたいドラマを作った場合にしか、見る者を感動させられない、ということはわかります。そんなドラマを見せて欲しいです。

匿名氏

鈴愛と萬平は自分のこうしたい!こうすればきっと良いはず!という行動原理で、いままでやったことのないことに突き進んでいく。しかもやると決めたら頑固に曲げない。
そういう点で結構似ていると思います。

萬平もクチでは「人の役に立ちたい」と言っているけど、盗電を咎められると逆ギレしたり、事業の金回りや、2人で男衆の身の回りの世話をする女たちへの心配りに欠けています。鈴さんが倒れてはじめて、福子の身体を気遣う言葉をかける始末。
でもそれを萬平という男性がやるぶんには、世間は目を♡にして許すけど、鈴愛という女性がやってしまうと黙っていません。

また、借金の描写にしてみると、前作では鈴愛が親に事業の出資を求める場面はえらく叩かれました。しかしながら今作は度重なる友人家への無心と、借りた金での外食などの描写がなんなく許されています。
そしてそれを許す彼らはこう言います。「鈴愛の態度が気に食わない!」。

視聴者様が期待しているのは、結局の所へりくだる女性像(ヘラヘラ笑いの福子のような)なんでしょうね。
おにぎりを握る女マネです。

不思議なのがそれを支持する層に女性が多くいることです。
その姿からは「自分はこうしていないのだから、他人もこうあるべき」だという社会から抑圧された女性性が垣間見えます。
そういった意識は、最終的にはめぐったまた女性である自分の立場を押さえつけるのですが、一旦「自分はしていない(できない)のに」という憎悪のフィルターがかかってしまうと、その視野狭窄から脱することは困難です。

たかだかドラマ、ですが、最も庶民に近いTVコンテンツには、その国の文化が非常によく表されます。TVCMをみればその国の文化が分かる、と言う人もいるほどです。
男性社会に抑圧された女性が、開放された女性を憎み押さえつける。
この構造が解消されない限り、日本は永遠に他の先進国の文化・発展から取り残されていくのだと感じています。

(*^◯^*)コメントを残してもいいんだ!

制作陣に何のために上郡編作ったの?と、ウンコ投げつけたくなるダメさだな・・・。
上郡って地理的に赤穂市に近く、赤穂の塩は自然に耳に入るはず。
しほみ饅頭も300年の歴史を誇るし。
塩工場だって、安藤百福が上郡に住んだ時に光景を見たのがヒントになってた話もある。
その表現すらオミット処理するって・・・。

地域住民

どうしても、鈴愛ちゃんがこんなに嫌われねいたのかな?とても面白かったし、彼女の長所も短所も、ある、ある!と思う描写だった。短所は短所として取り扱っていたし。他のキャラにも愛着がわいた。嫉妬かな?

このドラマはについては、地元泉大津市に、満福さんが、住んでいたのががわかって良かった!跡を訪ねてみます。

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