【139話の視聴率は21.0%でした】
はい、土曜日ですね。
『本作の脚本家氏は素晴らしいテクニックをお持ちだなぁ』
と思っておりまして、それを鑑賞していろいろと腑に落ちているところです。
詳細は後述するとしまして、早速、いってみましょう!
社員や研究所の功績まで盗む気か
先日、実に鋭いコメントをいただきました。
まとめると、こんなところです。
『プロジェクトX』でのカップヌードル開発秘話と違う。本来の社員や研究者の功績を横取りしている
その通りで、これは前例があります。
製品のパッケージデザイナーも、忠彦のモデルである安藤一族の人物ではありません。
まさに外戚王朝、創業者一族が別人の功績まで横取りするという異常事態が発生しております。
台湾の知恵。
別人の功績。
何もかもが、ブラックホールのように創業者一族へと吸収されてゆく。
こんなことをしていては、コメントのご指摘の通り、日清社員がどんな気持ちになるのか?暗澹たるものがあります。
功績は自分。
失敗は部下。
まるでそんな法則が成立しているかのようです。
フリーズドライがもう無茶苦茶だ
アバンはフリーズドライでした。
理論が斬新だと言っていた割に【ご立派な実験装置】がスグに届いちゃう辺り、どうにも違和感が拭えません。
そして、片っ端から凍らせるのですが……。
冷凍保存技術は、別にフリーズドライが人類史上初じゃないでしょ。
例えば明治時代の北海道開拓者たちも、自然凍結をフル活用していました。
なので、まっとうな思考回路があれば、初めから図書館にレッツゴーですよ。
文献をあたり、水分量や組織について調べて、ダメなものは最初からやりません。
でも、それができるわけないんだよね。
幼稚な教団だからさ。
思えば、萬平さぁんが図書館に行ったことが、驚天動地扱いの世界観でした。
本作って、見ているだけで智謀が下がりそうで怖い。
ついでに言うと、中国料理特有の食材も調べた方がよいと思いますよ。
ピーマンがいかにも洋風って、どうしてそうなるの?
青椒肉絲(チンジャオロースー)があるじゃない。
スクランブルドエッグにしたって、当時はまだ【炒り卵】という表現が一般的でありませんか?
大阪だけ違ったとも思えません。
そして、ここで問題です。
中華の代表「炒飯(チャーハン)」に欠かせない具材って何でしょう?
まぁ、とりあえず卵ですわな。
そしてネギ、肉(チャーシューやハム等)って、これまんまヌードルの具材やないかーい!
「紅一点」って死語だよ
どうやら開発チームの女性にも注目が集まっているようですね。
◆『まんぷく』ヌードル開発チームの紅一点 女優・ぎぃ子が気になる! – クランクイン!
記事を書くのはいいのですが、この「紅一点」という言葉にはチベットスナギツネ顔を隠せません。
今はこうでしょうよ。
◆「算数苦手なリカちゃん」今は昔 理系合格率、女性が上:朝日新聞デジタル
まぁ、これでもまだ女性性の呪縛はありまして。
日本女性医療者連合の種部恭子理事は「これまで男性が得意とされていた理系、とくに工学系は女性の活躍が目覚ましい。女性は極めて現実主義で、しなやかに必要なものを作り出すことが得意だ」と話している。
どうですかね。
私は、もっと夢想家で、マッドサイエンティストで、
「この実験装置で対象者が叫ぶ様子を、スマホで撮影だーッ、ふひひひはははははは!」
ぐらいのぶっ飛んだ女性キャラが見たいんですよ。
マッドさには欠けるものの、現実主義より空想の世界と科学を行ったりきたりする女性キャラクターはマーベルにおります。
ワカンダ王国のシュリ王女ですね。
◆「ブラックパンサー」妹シュリが主人公 マーベルがスピンオフコミックをリリース
※ビジョンを修理するシュリ
シュリが大好き――そんなワカンダフォーエバーからすると、『まんぷく』の女性研究員なんて描写が古すぎて失笑もんでしかありません。
・チームにいてもせいぜい「紅一点」、一人まで
・メガネをかけていて地味
・逆らわない、自分で成果を出さない、あくまで華を添えるだけ
『半分、青い。』の菱本みたいに、舌戦でガンガンと男を言い負かす、有能な女性キャラは出てこない。
仮にそうしちゃうと、信徒の頭がバグを起こして全滅しちゃうからなのでしょうね。仕方ない。
にしたって彼女の仕事内容が酷い。
時間の計測とピーマンのことぐらいしか見えてきません。
福子様はジェバンニなのか? 文房具屋・西山君なのか?
容器作りも、とにかく見ちゃいられません。
朝の食卓で、源に大きさの違うサンプルを「明日まで作れ」と、ぶん投げる萬平も論外ならば。
源の代わりに福子がやることになるのもおかしい……なんでだ!!
情報セキュリティはおろか、安全性の確保も、実験結果のフィードバックも、チームとの情報共有も。
そこには何もねえ!!
思い出したのが、この言葉です。
「ジェバンニが一晩でやってくれました」
緻密なプロットで読者を引っ張ってきた『DEATH NOTE』。
夜神月の謀略の数々が、ジェバンニの猛烈な行動でひっくり返る――そのプロットに、読者は悶絶したものです。
それでも、あの作品はそこまで緻密だったからマシでして。
吸血鬼だらけの孤島でサバイバルを繰り広げるホラー漫画『彼岸島』。
しかし、あまりにダイナミックな展開ゆえに、最高のギャグ漫画としても愛されております。
この漫画に、西山君という人物がおります。
文房具屋の息子である彼は、どこからともなく兵器や食材を取り出す能力を持っています。
まぁ、何を言っているのか理解できないと思いますが、肝心の『彼岸島』読者すらわかっちゃいないんだから仕方ない。
要は秀逸な三次元ポケットを持っている、文房具屋・西山君を彷彿とさせるのが福子様だ!
※あったよ、わかったようでわからんまとめ動画が!
ちなみに『彼岸島』は、あくまでギャグとして愛されていて、
「もう展開が雑すぎてギャグと思うしか逃げ道がない枠」
のエースです。
並べられて喜ぶものじゃないですよ。
脚本家のインタビューを読むと、資料がなかったというのは、ただ勉強してないだけだと思えてしまう。『べっぴんさん』のモデルの人より遥かに有名な人ですから。
「実権装置で対象者が叫ぶ様子を、スマホで撮影だーッ、ふひひひはははははは!」
誤字脱字かもしれないのでご確認お願いします。
お手数おかけします。